まず、このルートは過去にレポートしてきたものとは異なり、登山地図に記載がありません。
元は、廃れてきた昔からの生活路を有志の自転車乗りが20年ほど前に地元と折衝して、
道普請を行ったもので、継続的なメンテは恐らくなく、また入手できる情報も限られています。
なのでお勧めはしません。ぼくも行く前にかなり不安があり、実際路をロストしました。
アクセスは新幹線で佐久平まで出て小海線に乗り換え、終着の小海駅で下車。
碓氷峠のトンネルを抜けると意外なことにどんよりとした空で、路面はウェット。
天気予報では小海でも下仁田でも晴れだったので楽観的に構えすぎてた。
8:55に小海駅を出発し、しばらくはウェットとドライの繰り返し。山の上にはガスがかかってる。
そういえば強い寒気が南下してくるそうで、その先端では荒天になるのは山屋なら予想できたか。
一応雨&冬装備はしてきたので、行けるとこまでは行ってみることに。
県道124号に入ると道は徐々に上り始めます。途中で北相木行きのバスに抜かれる。
10:05に加和志湖を通過、左折して栂峠林道に入ります。ダートですが路面はきれい。
ただ後半になると結構な勾配の坂があります。なんとか自走可能な程度。
10:50登山道入り口。林道終点ではなくひとつ手前の鉄塔104という階段を登ります。
しばらくはルートが見えづらいですが、右斜め上に進むと踏み跡が確認できます。
ここで既に標高1500m。担ぎ上げはわずか100mということになりますが。
11:20笹原を担ぎ上げていくとぱっと視界がひらけ、祠があります。先端からは晴れていれば
景色がいいのでしょうが、この日はガスっていて真っ白。それどころかポツポツと雪が降ってきた。
少し進むと笹原のなかに栂峠。が、雪なのでそのまま進みます。
ここからは広くて気持ちのいい道。余地峠がこんな感じだった。山の上とは思えない安心感。
ただ、雪で稜線にあたるところは風も強く吹雪になるので淡々と進みます。
問題はこの後、武州街道への分岐を直進し、さらに尾根筋に上がってからトラバースへ。
新三郎の鞍部と呼ばれるここはわかりづらく、なんとかクリアしたのですが、
稜線が張り出してきて路がそこに着いたところで先がわからなくなりました。
稜線を超えて路は続いているように見えますが方向が違う。GPSの地理院地図をもとに
稜線の先端まで行ってみましたが、下れるルートは見当たらない。
仕方なく先程の道を進んでみるも踏み跡はだんだん消えてゆく。雪も踏み跡を消していく。
どうにもならなくなり、真下に見える舗装路のヘアピンカーブまで降りてみることに。
どこかには通じているだろうという感覚。路もないので斜面を直線状に降りていきました。
自転車引きずって。降り立ったのが12:40。実に50分もさまよっていた。
果たして舗装路は電波塔林道と呼ばれるものでした。電波塔まで登り返して脇の道を進むと
本来の路に復帰できました。ただ幅の広いジープ道で面白味はない。雪でドロドロ。この道、
特に天望山絡みの部分は地理院地図と実際のルートが全く異なっています。過信は禁物。
天望山を過ぎたT字路を右折してみましたが、途中から道なのかわからないような状態に
なったので引き返しました。ここでニホンカモシカと思われる3頭の後ろ姿と遭遇。
T字路を左折すると武州街道に降り立ちます。ようやく一息つきましたが雪は相変わらずで
とにかく寒く、先を急ぎます。ここで13:10。ヘアピンから入る矢弓沢林道は登り返しあり。
13:35、十国峠旧道の中途入り口発見。正直ダートはもうお腹いっぱいだったのですが、
せっかくここまで来たのだから入ってみます。旧道的イメージは少ないですが、
勾配は緩く、XCバイクにはうってつけ。終点に白井宿があり、ここから舗装路をガッと下る。
白井宿に着いたのが13:55。手が凍えていて回復を待っていたら2時の時報が。
下仁田駅15:58発の電車が目標なので軽く補給をしてから先を急ぎます。
湯の沢トンネルでショートカットするのですが、トンネルまでの長いだらだら上りが辛かった。
駅には15:20無事到着しましたが、寒さは湯の沢トンネルを抜けるまで続き、
結局カップラーメンはまたも食べれずじまいでした。やれやれ。
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