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2007年2月27日 (火)

森山邸

昨日の続きで、建築家による建築の航空写真集なんかがあったら面白いなと思い、Dscn3284
Google検索をしていると、偶然ある住宅の場所が特定でき、見に行ってみました。
建築をやっている人はだいたい知っている、昨年いちばんの問題作です。

この住宅は門もフェンスもない平らな敷地に部屋単位の小さな白い鉄板キューブが
散在していて、部屋を移動するときは路地状の外部を通るというユニークなもの。
アイデアだけならともかく、実現するとは思いませんでした。

最初にぱっと見た感じは、美術館のインスタレーション展示か
ギリシアサントリーニあたりの白い建物と細い路地、という好意的なものでしたが、
次の瞬間には居心地が悪くなっていました。

幾ら路地状とはいえ、そこは私有地で全くのプライベートな空間。
入りたいのに入っていけない。
さらに開口部もかなり大胆に設けられていて、場所によっては
道路から生活空間が丸見えになっているところもあります。

これは「見てもいいよ、気にしないよ」ということなのかもしれませんが、
むしろ「何見てんだよ!」という開き直った威圧感のようなものを受けました。
別に自分は中の生活に興味がある訳ではなく、のぞくつもりもないのに
生活音が聞こえてきて、道にたたずむだけでも悪いことのように思えてきます。

見たくないものは見せないで欲しい。
極端な話、空き地に便器が置いてあって、用を足しているのが丸見えって嫌でしょ?

建築家はこの土地に大きなボリュームを持ってくると威圧感を与えてしまうから分散させた
と、この建物を説明していますが、案外こっちのほうが暴力的かもしれません。

アートとかテンポラリーなものならいい。
例えば展示空間に住んでしまうとか。主客転倒して適度な問題提起にはなるでしょう。
かたちでいうと奈良美智とかPHスタジオとか、川俣正の看板住居とか?

しかし恒久的なものとなると話は別です。
いずれ窓にブラインド、路地に樹木などというかたちで、妥協するのでしょうか。

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