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2007年10月28日 (日)

サントリーホール

写真でしか見たことがなかったここにようやく訪れる機会がありました。

シューボックス(ワインヤード)型の純然たる音楽ホール。
潔くプロセニアムアーチを取り払った一室空間は適度なスケール感で
bunkamuraや東京国際フォーラム等と比べても、とても気持ちいい。
演者と観客が連続し一体化した流動的空間はハンス・シャローン風。

座席部分の腰壁が大理石(トラバーチン?)で上部壁面が木、
座席が赤と暖色でまとめている点も柔らかくていいかんじ。

シューボックス型は劇場全体が鳴って音響効果が優れていると言われています。
確かに観客の咳ひとつでもとっても響いてしまいます。
ただそれで室内全体の音響効果がいいかというと、残念ながらそれはなくて、
ピアノや弦楽器、管楽器もそうですが、基本的に指向性のある音なので、
直接音と間接音を同時に聴ける正面の席がやはりベスト。
裏面、斜め裏面では間接音ばかり届いて、音のインパクトが薄くなっていました。

それにしても1990年代前半は地方のオープンコンペで大小ホールというのが多かった。
こんな田舎に誰を呼ぶのかと思うほど。

1991年に行なわれた「那須野が原ハーモニーホールコンペ」は故黒川紀章さんが審査委員長で
28歳の実施案選者に対して「新進気鋭の建築家が生まれたことを、われわれ審査委員は
拍手喝采を贈り、大変うれしい気持ちでいる」とはしゃいでおられましたが、
28歳でホールは無理ですわ。今振り返ると。

できたものはインテリアに関していえば悪くありませんでしたが、
バブルだったのだなあとしみじみ。

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サントリーホール、改装したのだそうな。
道理できれいなわけだ。
天吊りのガラスの反射板も追加したのかな?

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