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2007年12月11日 (火)

映画2題

奇しくも複数の女性を主人公とした映画2本をDVDで見ました。

・ストロベリーショートケイクス
4人の女性、拒食症のイラストレータ、寿退社を夢見るOL、専門の同級生に
想いを寄せるデリヘル嬢、デリヘル、ラーメン店と渡り歩くフリーター
の物語で、特に前3者の辛い生活が主に描かれています。
厳しい現実のなかでも、みんながんばって生きているのだ、というお話。

リアルなのですがストレートすぎて痛い映画になってしまっています。
希望と絶望の境をぼんやりと描いた「tokyo.sora」のほうが雰囲気があってよかった。
デリヘル嬢が好きな男性と1回だけのセックスをして妊娠し、
お腹のなかの子供を心の支えに幸せになる、という結末も陳腐です。
ここは原作と違っていたのではないかなあ。

この映画に原作となった漫画を描いた魚喃キリコさんが出演していましたが
いくら美人の彼女でもプロの女優と絡ませるのは無理がある。
というか、俳優という職業に対して失礼ではないのか。

池脇千鶴は妙なポジションに行ったものだ。
宮崎あおいのような個性派女優になるかと思っていましたが、なんかもったいない。
「スペシャルなひとのスペシャルになりたい」というセリフはよかったです。

・かもめ食堂
「やりたくないことはやらないだけです」「なんとかなりますよ」

フィンランドで単身、食堂を営む女性と様々なひととの出会い。
明解なストーリーはなく、さしたる出来事もなく淡々と進む映画。
悪者が出ない緩やかな雰囲気に癒されて幸せ感をいただきました。

主演は「すいか」の小林聡美。こんなに映画映えするとは。
彼女の凛としたたたずまいは、ただの料理シーンひとつでも絵になります。
「やっぱり猫が好き」以来のつきあいのもたいまさこも登場。
無表情にコミカルなワンシーンを挿入していて、この映画のアクセントとなっています。
片桐はいりはその個性的容貌に反して、普通のひとの役所となっていて
観客の疑問をそのまま投げかけてくれます。
小林、もたいと超然としすぎるキャラのなかで、うまくくだけた雰囲気をつくっていました。

フィンランドの横から射す光が美しい。食堂のインテリアも北欧風で素敵。
アルヴァ・アアルト設計の有名なアカデミア書店でのロケもあり。

これはれっきとした「映画」ですが、これが「映画」になるとイメージできた監督はすごい。

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