« 新春ランの4枚め | トップページ | 復帰後初パンク »

2008年1月 8日 (火)

EUREKA

評価に苦しむ映画でした。
バスジャック事件を生き残った人々のその後を描くという特殊な設定と
それによるモノクロームな映像と出演者2人がしゃべらないという大胆な演出。
3時間37分という異様に長い上映時間。
当時すでに売れっ子だった役所広司主演、まだ原石だった宮崎あおい共演。
九州弁のローカル色と日本ではめずらしいロードムービー。

興味を引く要素は多分にありますが、長い上映時間に耐えたあと
どれだけむくわれるかという点がポイントとなるでしょう。
これがすぐには判断できませんでした。

映像はとにかく美しい。風景の切り取り方と映像内バランスが絶妙。
間の取り方もうまく、長い上映時間も納得できる部分はある。
加えて音楽のセンスも抜群で、これも監督が手がけているらしい。

ここまで、監督の才能に天性のものはあると思います。しかし。
まず無駄なエピソードが多い。主人公の元妻と再会するシーンとか
兄がバス運転に興味を持つ場面とか、その後につながらないものが多く
再編集すれば3時間切れるのでは?と思ったり。
(私のためには生きてくれなかったくせに、というセリフは好きですが)
主人公の病気も中途半端な描き方でしたね。

そもそも死のトラウマを抱えた被害者が殺人鬼と化するという理論がわかりません。
バスジャックの3人と同様な経験をしたらしい従兄弟とは感覚が違うようですし。
元々の設定からして無謀で、大風呂敷を広げすぎた感じもします。

また所々セリフの聞き取れない部分があって、これは意図しているのかもしれませんが。
死を乾いて描きすぎる部分は、個人的に好きではありません。
あときょうだい2人だけで2年暮らした割に身なりがきれいだとか、
なんで女性従業員が殺されたのかとか、細かいですが。

詰めが甘いというか観客を無視しているとか、なんかひとりよがりな感じがしました。
そこらへんをいろいろ減点していくとちょっと辛いかも。

« 新春ランの4枚め | トップページ | 復帰後初パンク »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1932160/52401395

この記事へのトラックバック一覧です: EUREKA:

« 新春ランの4枚め | トップページ | 復帰後初パンク »