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2008年5月26日 (月)

蛇イチゴ

邦画DVDです。Indexphoto
「ゆれる」を撮った西川美和監督の第一作。

つみきみほと宮迫博之主演というキャスティングに随分前に手を伸ばしかけたDVD。
たまたまつみきとよく似たお母さんを見かけたのをきっかけに借りてみました。

会社をリストラされ、しかしそれを家族に話さず借金まみれになった父。
痴呆症で自宅介護を受けている祖父。その面倒を見る母。
生真面目な小学校教員でフィアンセがいる娘(つみき)。
一見どこにでもありそうな家族の神経の痛くなるような実情がまず描かれます。

そこに祖父が突然亡くなったことと、借金取りの堪忍袋の緒が切れて
いきなり大きな場面展開を迎えるところで、昔家族に勘当され家を出ていた
ペテン師の息子(宮迫)が故意か偶然か姿を現し、家族の味方につきます。

両親はもう状況にいっぱいいっぱいで、息子=娘の兄に頼るしかない。
娘=妹はしかしこのできすぎた状況を冷静に見つめています。
彼女自身、フィアンセに去られるという不幸を抱えつつも、
真相を暴き、両親の説得を試みるも失敗。直接兄と対峙することになる…。

客観的に見ると家族は決して絶望的状況にはないのですが、
両親のリアクションは今にも心中せんばかりで、まるでホラー映画です。
胃が痛くなりますが、観客の引きつけ方はさすがというべきか。

最後の兄対妹の場面に至って、監督次作の「ゆれる」と共通したテーマ
「ろくでなし」なオトコとそれにどうしようもなく引かれるオンナという構図になります。
「ゆれる」ではただただ依存的で流されるだけと描かれたオンナが
本作では強い意志を持って決別する存在となっています。

しかし、それは最後の最後でひっくりかえされてしまう。
監督はこのエンディングを選んだ段階で女性の描き方を決めてしまったかのようです。

ただ、エンディング自身は決して悪くありません。
例えるならルパン三世とクラリス姫みたいな感じ?
妹はブラコンなのだろうなあ。監督自身にもそうした部分があるのかもしれません。

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