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2008年10月17日 (金)

ダニ・カラヴァン展

昨日はおそらく今までのアクセス数の第2位である72カウントでした。
皆様どうもありがとうございます。

*ダニ・カラヴァン展/世田谷美術館
 081021まで/10:00-18:00/月休/1000円

実に半年ぶりの美術展レビュー(その前も半年あいています)は、
わかりやすいモダン空間彫刻家のダニ・カラヴァン展です。

美術への興味が冷めて久しく、その間自転車ばかりを追いかけていましたが、
こういうグダグダ考えずにとにかくつくっていく制作意欲旺盛な人に触れると
ちょっと元気を貰える気がします。クリストなんかもそうですね。

ダニ・カラヴァンはイスラエルに生まれたユダヤ人。
絵画から始めて、舞台美術、壁面レリーフと進んだあと
大規模な空間彫刻、環境彫刻をつくるようになります。

この分野には先駆者がいて、それはイサム・ノグチです。
しかし彼はそれをほとんど実現することができなかった。
政治力が不足していたのだろうと思います。
その点、ダニ・カラヴァンはタフで実現作品が山のようにあります。

「パサージュ ヴァルター・ベンヤミンへのオマージュ」という作品は
美術界だけでなく、建築界でも有名なものです。

ただその作風はあっけらかんとしていて、深みを感じさせません。
おそらく自分のなかにある価値観を疑うことがないのでしょう。
その点で現代美術家として物足りなさを感じる人はいるかもしれません。

また、展示においてはアプローチ廊下と第1展示室のみが実物大展示となっていて
あとは縮小模型、写真、スケッチ、映像ばかりでした。
作家が存命中なら、それも空間彫刻を手がける人なら、
この場で実物大のインスタレーションをもっと展開してほしかった。
回顧展をするにはまだ早すぎませんか?

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