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2011年9月28日 (水)

バラック

1週間経ってもあの衝撃が忘れられません。Dscn8711

いわゆる第三世界に脚を踏み入れるのは16年ぶりだったわけですが、
今まで見たなかではリマ郊外がいちばん荒廃していたような気がします。
それはまるでバグダッドのよう。

住宅のほとんどは劣悪なコンクリートで柱、スラブを打設したあと、
中空レンガか日干しレンガを積んだだけ。
道路面だけ塗装をしている場合もありますが、ほとんどは素材そのまま。
雨がほとんど降らないので屋根すらかかっていません。
屋上には増設予定なのか柱の上部に4本の鉄筋が伸びていて、
それがまた、未完成感を増長しています。

ガイドさんによるとペルー人は生活上必要最低限のお金があれば
それ以上に働くことはなく、欲しいものがあったら盗むという感覚だとか。
住宅にお金をかけるという発想がないのかもしれません。
まあ、それ以前に絶対的な貧困があるのでしょうが。

ベルーを始め、南米はスペインからの移民の国です。
目的は地下に眠る銀を始めとした豊かな鉱物。
もしかしたら、自分らは出稼ぎに来ていて仮に済んでいるだけだという感覚を引きずっているのかも。
また一方で、地方で勃興した共産主義勢力の粛清を逃れて、
リマにひとが流れ、人口が急増したという過去もあるようです。

しかしこのバラックはひどい。
基本的にドミノ建築なのですがとてもひとが住んでいるとは考えられない。
ポストモダン末期にバラックをひとつの美として賞賛していたひともいましたが、
そのひとたちにはこの現状を見てもらいたい。
センスのないバラックというのは本当に貧しく救われない。
居住者を見ても笑顔を浮かべているひとはほとんどいません。

あまりの悲惨さにカメラを向けることさえためらわれました。
それは震災を受けた被災地に対する感情と似通ったところがありました。

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