« 夜更かし | トップページ | 黒猫夜 六本木店 »

2012年3月23日 (金)

石神井アパートメント

ここで建築家による集合住宅の場所がほぼ特定できるものがあったので見に行ってきました。R0010834

ちなみにこのページにあるTOKYO Apartmentは2010年4月10日と21日、
アパートメント1は2007年8月15日の日記に記事があります。
ここにはありませんが西沢氏による森山邸の記事も2007年2月27日に書いています。

さて、SANAA(妹島氏+西沢氏)による石神井アパートメントです。

ぱっと見、第一印象はかわいらしい。
幅3m程度、高さ2.5層分のFIX主体のガラスのキューブは小ぶりできれいだし、
緑ある路地が取り付いていてちっちゃな階段もあって迷路みたい。
が、読み込んでいくとやはり問題作だとわかるのは森山邸と同じ。

これが商業施設だったら大成功だと思います。
また、もし敷地が近隣を流れる川に面していれば距離感が保てて有りだったかもしれません。

しかし残念ながらこれは平凡な住宅地のなかの集合住宅であります。
全面ガラス張りの住居は住むのに覚悟が必要な上、近隣に対する配慮も欠けています。
パイプの手摺だけで仕切ったテラスでパーティーなんかを開いた日には
近隣住民からクレームがつくこと請け合いです。

とにかくパブリックとの距離感とコンテキストの読み方がおかしい。
道路から1mちょっと上がっただけの開放されたテラスはプライベート空間とはなりえず
おそらくほとんど使われることはないでしょう。

壁もなぜガラスにしたのか必然性が見えてきません。
森山邸や妹島氏による成城タウンハウスでは壁に穴をあけていたのに、
この敷地にそれを全面ガラスの変えるだけの条件があるとは思えません。

また、いくら壁を透明にしてもガラスキューブとテラスは別物にしか見えません。
ミースのファンズワース邸をイメージしていたとしたらうまくいっていない。

トータルで7、8戸はあると思いますが、入居が確認できたのは奥の方にある2戸のみでした。
周辺環境はかなり恵まれているのにこれでは明らかに失敗でしょう。

ついでに言えば、ガラスキューブの完成度に対してテラスの設計はとても残念。
なんで柱は面を取った角パイプなのでしょう。丸パイプやH鋼の方がよほどましです。
縦樋を付けているのは今や良心的と言えるかもしれませんが、これもうまく処理されていません。

« 夜更かし | トップページ | 黒猫夜 六本木店 »

建築」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1932160/52627451

この記事へのトラックバック一覧です: 石神井アパートメント:

« 夜更かし | トップページ | 黒猫夜 六本木店 »