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2012年5月

2012年5月31日 (木)

雑草

毎年のことで自宅のアプローチが雑草で覆われてきました。R0011419

今年はドクダミの繁殖が凄まじく、全部引き抜くのは断念し、
気になる草だけ選んでつんでいくことにしました。

しかし花が咲いたりすると草の名前がわかり、情のようなものが湧いてしまいます。
例を挙げればタンポポ、ヒメジオン、ドクダミ、カタバミとか。
ひょろっとした樹型が面白く残しておいたら最近咲いたのがキキョウソウ。(写真)

でも心を鬼にして?抜いていきましょう。気にしていたらきりがない。
この前来客に、足を踏み入れていいのか迷ったと言われているくらいですし。

2012年5月30日 (水)

スウェー・ハウス

ネット上のわずかなヒントから場所を特定して見に行ってきました。比較的ご近所。R0011406

建物全体がよじれているイメージがありましたが、基本、方形平面の1点を短辺方向にセットバックさせているだけ。
単純な操作の割には効果が出ていると思います。しかしこのファサードは3次曲面。
開口部の納まりが大変だったでしょう。ある程度はシールに頼っているのか。

この面の開口部についてはおそらく通常の壁用の下開き窓を使っているのでリスキーだと思います。
豪雨のときはこの傾斜した壁面上を雨が流れていきます。一応窓庇はありますが幅が狭く、あまり機能しない。
雨は近い将来、開口部側面のシールの切れたところから壁内に侵入するでしょう。
またそれ以前にサッシュ底辺には常時水がたまり、そこから漏水する恐れもあります。

この住宅、アトリエ・ワンによるものですが、土地購入から竣工までの顛末を施主サイドから書いた、
「ねじれた家、建てちゃいました。―建築家アトリエ・ワンとすすめた家建て日記」なる本が発売されています。
非常にラフなコミックエッセイで、漫画部分だけだとあっという間に読めます。
で、その程度の読み込みで感じた違和感が幾つか。

施主は建築家コンペに依頼したり、個別に建築家と面談をしたりしてかなり多くのひとの手を煩わせています。
建築家コンペというのは、ぼくも参加したことがあるハウスコ。これの2006年6月の世田谷N邸コンペ。
14案提出があるも採用案なしという結果になっています。6組の建築家には会ったらしい。
小規模ではあるものの、皆さん力が入った提案をされています。
ハウスコは採用案なしが多く悪名高いですが、心引かれた6組には何らかの謝礼があっても良かったのではないか。

それはその後に会った建築家にも当てはまります。漫画を見る限り模型まで出していたりする。
もし複数の件が同時進行していたなら、やはり施主開催のコンペとして参加費は出した方がいい。

だいたいデザインの強い事務所は、最初のコンセプトやアイデアを重視していて、
それを生み出すべく悪戦苦闘しているわけで、みんな真剣で多大な労力をかけているのです。
その作業は施主サイドからは見えづらいのかもしれませんが、リスペクトしてほしい。
こういう本が出て、安易に無報酬で建築家にプレゼンを求める風潮が広がるのが怖いです。

アトリエ・ワン案は彼ららしいかわいらしく、柔らかなよい印象を受けますが、これは後出しじゃんけんです。
それまでの多くの建築家の提案があって、それで施主の求めるものの方向性が固まっていき、
それをうまく建築家が拾い上げたという面もあるでしょう。

敗れ去った建築家に敬意=お金を。ひとりあたま5万円くらいでもいいんです。気持ちです。それでも事務所は赤字なのです。

2012年5月29日 (火)

固定車 Paul Smith ver.

前に書いたようにポール・スミスの固定車に引かれていて、R0011415
でもパーツの交換となるとほとんどすべてになるので現実的ではない。
ドロップの下ハンにブレーキレバーというのも抵抗がありました。

じゃあということで、フレームの方を参考に改装してみました。
具体的にはシートチューブにCADでつくったシートを貼り込みます。

しばらくは写真に基づいて赤の水玉で試作していたのですがどうにもチープ。
で、氏のトレードマークとも言える細かなストライプも使ってみましたが、
あんまり車体にマッチしません。

そこで、ポール・スミスのサイトから他の自転車の画像を収集。
ストライプではさんだ黒い胴抜きにポールの白いサインというのを見つけ、
真似してstudio blankのサインでつくってみるも、黒は似合わない。
で、白の胴抜きにパープルのサインという案を作ってしばらく乗ってみました。

しかし白の銅抜きも遠目にはおかしい。サインによってロゴが増えているのもうるさい。
結局まわりまわって、最初の赤の水玉に納まりました。
原色系と退色系の2案を作成して、後者を選択。

ようやく作業に入り、屋外にも使える特殊ラベルというものを購入し、
印刷し、保護フィルムを貼った上でフレームに貼付けるのですが、
細い円筒状のものに貼るのはなかなか難しい。
どうしても最後の最後にラベルにしわがよってしまうので、
仕方なく、上から透明テープを貼って押さえて解決。
あまりうまくはいきませんでした。

しかし出来上がったカラーコーディネートは満足。
飽きたらまた張り替えればいいしね。

http://www.geocities.jp/studio_blank/photo104.html

2012年5月28日 (月)

今年の夏休み

今年は連れ合いが長い休暇をとれなさそうだったので、どこか近場でと考えていましたが、Success0102
6日間確保できたので、当初予定していたインドに行くことに。

これは連れ合いからのリクエストです。
ぼくは30歳のときにインドは行っていて、過去もっとも過酷な旅でした。
その教訓からなるべく身体に負担のかからないオプションをチョイス。

ホテルは高めのところ、食事はツアーに組み込み、
1度ある寝台列車9時間は、2等席から1等席へ変更。
それでも旅行会社がH.I.Sだけに不安はあります。
あそこはスケジュールの強行が多い。

まわるのは、デリー、アグラ、バラナシ。まあ定番です。
連れ合いが、まだ体力のあるときに行っておいた方がいいでしょう。
南インドとかならたぶん歳とってからも大丈夫でしょうし。

2012年5月27日 (日)

cherubim詣で

昨日はm部さんのオープンハウスに固定車で行ってきました。R0011387

路面状態の悪い津久井道を下ること1時間数十分。
振動で手首が痛くなりはじめた頃にようやく到着。
角地なので大きく見えましたが、なかに入ると結構な狭小住宅。

家族4人でぎりぎりなところ、リビングの吹き抜けは確保して、
2層分の壁で囲われた庭と連続させています。
思ったほど庭は暗くならず、2面で通気も確保しているので快適でした。

ディテールのうまさは相変わらず。クオリティをキープしています。
面白かったのは浴室の坪庭を内部に取り込んだ点。
確かに外部にする必然性は薄いし、この方が浴室が広くなります。

m部さんが接客中だったので早々においとまし、次に向かうはcherubim。
行くのは4年ぶり。1階ショールームにある自転車は前回は先代によるものがほとんどでしたが、
今は真一氏によるショーモデルでいっぱいになっています。

中央には今年、NAHBSでグランプリを取ったhummingbirdがどどーんと。
しかし個人的には前年出品作のAir Lineやリーバイスと組んだCommuterの方が気になりました。
写真はおそらく未発表のTTロードバイク。ブレーキキャリパーがカーボンフォークに内蔵されています。
この加工は自前なのだろうか。リアブレーキはチェンステイ下部に付いています。

立派なパンフレットもできていました。
なかには先代によるF1の6輪ティレルを想起させる3輪モデルの写真が載っていて、
ああ、こういう奇想天外なモデルはもう出ないんだなと少し寂しくなりました。

帰路では途中、鶴川で築19年になるトラス・ウォールハウスを見に行く。
まあ、そこそこいいコンディションでしたが、線路際という立地が残念。
造形的には閉じるしかない環境なので外からは生活がうかがえません。
果たして楽しく住んでいるのだろうか。

多摩川を越えてようやく帰ってきたと安堵。結構疲れました。
狛江のミニストップでソフトクリーム休憩をしていると店外に見た顔が。
最近、あちこちで走りまくっているという同級生のuくんでした。
1年前はTokyo Bikeに乗っていたのに、今は電動アルテを積んだスペシャのルーベで
都心から伊豆の南端まで1日で自走するまでになってしまいました。

噂に聞くソニーのナブユーというGPSについて話し込む。
裏道検索は嬉しいけど本体の大きさと電池の持ちがネックか。

2012年5月26日 (土)

ポール・スミスの自転車

DCブランドブームの頃はあまり目立たなかったブランド。Paulsmith
ここにきて路面店を幾つか展開させていて、随分メジャーになってきました。

ポールさんは10代の頃自転車競技をやっていた自転車好き。
今後はサイクルジャージなんかも展開していくようです。
今回注目したのは彼の特注の自転車。

http://www.flickr.com/photos/73344896@N00/1323276493

イギリスのビルダー、Mercianと組んだモデルで2種類あるらしい。
写真の自転車のヘッドバッジはMercianぽい。
ダウンチューブにはPaul Smith 531と書いてあり、531というのは旧フレーム型番。

ひげの長いイタリアンカットラグに金線の縁取り。
シートステイの蓋にはPaul Smithの刻印。
シートチューブには特徴的なドットとストライプの模様。

ハブはPhil Wood、リムはMavic Open Proの手組。
サドルとサドルバッグはBrooks。ステムは日東。
チェンホイールとピラーはおそらくCampagnolo。

ふむ、なかなか良い。ポール・スミスロゴ版は非売品。
Mercianのサイトを見ると、Mercianロゴでは販売しているらしい。
完成車で2900ポンド。362500円なり。うーん、高い。色もいまいち。

2012年5月25日 (金)

執筆

建築家仲間のkさんからの紹介で、web用の執筆を依頼されました。R0011227
少額ながらお金を頂いて文を書くのは10年ぶりくらい、2度目。
前回は住宅雑誌にコラムを書きました。

コンペの設計要旨など、文を書く機会はそれなりにはありますが、
自らテーマを掲げてそれについて書くというのはあまりない。
そもそも論文というものをまともに書いたことがないのです。

うちの大学は、卒業設計をすれば卒業論文は免除されました。
授業で建築家論として伊東豊雄さんについて書いたことはありますが
27年も前の話であり、内容は覚えていません。

さて、今回の執筆はweb1ページ分。字数にして1300-1500字とさほど長くはありません。
ただどれくらいの長さなのか見当がつかなかったので、
とりあえず書こうとしている内容の概略を書いてみると600字くらい。
そこで具体的事例や数値まで盛り込んでリライトすると1300字は越えました。

が、どうにも文章が素人臭い。細かなところで修正を重ねましたが、
結局、プロである編集の方に投げてしまいました。
ここまでだいたい1日。その他の資料づくりで1日かかっているので計2日。
頂く原稿料を考えると、これでもかかりすぎです。
うーん、やっぱり執筆というのは難しいものだなと感じた次第。

2012年5月24日 (木)

うるさいの嫌い

最近は固定車ばかり乗っていて、10分も乗れば気分がリフレッシュされます。R0011226
なぜこんなに好きかというと、おそらくその静寂さでしょう。
フリーのラチェット音もギアの変速音もせず、タイヤと地面がすれる音が聞こえます。

だいたいにおいてぼくは騒々しいものが嫌いで、年々それは強くなっています。
子どもの泣き叫ぶ声やだだをこねる声も嫌いで、子どもをもうけないのは必然だし、
路上での怒鳴り声や下品で大きな笑い声や食べ物の咀嚼音もダメ。

テレビのつけっ放しはしないし、FMをながすのは来客時のみ。
CDはほとんど聴かないし、携帯音楽プレーヤーは持っていません。
音楽は気分転換にYouTubeで聴くくらいです。

自動車の空ぶかしもクラクションも廃品回収のアナウンスも嫌い。
まだまだあります。あげていくときりがないですね。

2012年5月23日 (水)

フレーム塗装の補修

大きいところで4mm径くらいある固定車のフレームの傷。R0011381
塗装の白い下地が露出していて見苦しく、色鉛筆でなんとかごまかしていたのですが、
やはりきちんとした塗料で補修をしたい。

ということで、silkやサーベロの時と同じく東急ハンズに捜しに行ったのですが、
もうカー用品自体を扱っていないとのこと。
付近のカー用品店やオートバイ店をまわるも収穫なし。

とそのとき思い出したのが、成城のホームセンターであるくろがねや。
時間は遅くなっていたのですが、固定車で出かけました。
果たして求めている商品はありました。が、肝心の色がない。

固定車のフレーム色は赤紫色です。これに近い明度彩度のものはレッドしかない。
商品は100本近くあるというのに、色のバリエーションは限られた数の色の、
わずかに差がついたものばかり。まあたしかに赤紫の車なんて見たことない。

迷いましたが、ここ以上の品揃えは他では期待できません。
仕方なく、カラーバランスが近そうなボルドーマイカなるものを購入しました。
ボルドーという名前がワインを想起させ、色が近いのではと期待して。

しかし、実際に出てきた色は濃くて黒に近くとても使い物になりません。
ここでいったん諦めました。が、少ししてふと思いました。
固定車の色の赤紫はピンクとも表現できるのではないか。
そうであればサーベロ用の白い塗料と調合してつくれるかもしれません。

これが大正解。ほぼ同じ色を調合できました。
失敗した時は、リムセメント剥離用に購入したラッカーうすめ液が役に立ちました。
傷跡そのものは残りましたが、ほとんど目立たなくなりました。満足。

これからは多少、フレームに傷をつけても大丈夫です。

2012年5月22日 (火)

ラ・ベル・エポック

今年の連れ合いの誕生日ディナーはホテルオークラのラ・ベル・エポックをセレクトしました。

ホテルオークラは谷口吉郎による昭和48年の建物。館には重厚な和の雰囲気が漂っています。
12階にあるフレンチはアプローチはさほどではないですが、店内のインテリアはゴージャス。
大きな窓からは浜松町方向の景観が楽しめます。

店員さんはフレンドリー。というかちょっと軽い感じすらうけて、ホテルのレストランらしくはない。
メインの料理ではシェフ直々によるフランベ実演があったりして、やや演出が古いのかな。

料理の方はあまり冒険することなく、また量も適度。この点は老舗のホテルっぽい。
味の方はメインの肉料理は素晴らしかったですが、全体的に薄味で、コクや甘みが欲しい場面が幾つかあり。

で、毎度のことながらかなりの支出となりました。
なんといっても食前酒のシャンパンのメニューで、グラスで5000円台のものを推されたときには困った。
そこで思い切れなかったせいか、ワインは安いものを推してくれたのは助かりましたが。(笑)

その他、今回の誕生日の備忘録。

プレゼント:エルメスのスカーフ。たぶん銀座店でいちばん安い品。
ケーキ:ピエール・エルメ・パリ。ドーナツ状のもの。シュー生地。
花:青山フラワーマーケットでバラ3本など。ブーケではないがリーズナブル。
カード:2枚、うち1枚はPCによる手づくり。
アルコール:エノテカのスパークリング187mlの2本セット。正直、はずれ。

2012年5月21日 (月)

金環日食

25年前に沖縄で一度見ていて、期待はずれだった印象が強かったのとR0011378
当日の天気予報が曇りだったため、日食グラスさえ購入せず。
さらに、昨晩遅かったことから、食が完結するすぐ前まで眠っていました。

ベランダに出てみると、意外なことに皆既日食と同様な暗がりを見せていました。
太陽は雲間からちらちらと姿を見せる感じ。
照度は低く、裸眼でも見ることができました。

金環食であっても神秘的な天体ショーでありました。
快晴時に見た25年前より随分と印象は良かったです。

撮影の方は未現像のフィルムをレンズ前に貼りましたがやはり濃度が足りなく、
食のシャープなラインをとらえることはできませんでした。
でもまあ25年前は全滅だったのでそれなりの成果ではありました。

2012年5月20日 (日)

駒沢公園の家

もともとはこの家じゃなくて長谷川豪さんの家の方を捜していて、R0011335
ネットで検索したらこちらの住宅も引っかかったので、ざっと見回った限りでは見つからず。
戻って新建築誌の動画で情報を補充したところ、2回めですんなり見つかった次第。

妹島事務所出身の二人の建築家の共同によるおそらくデビュー作。
既存の住宅の改修で、このプロジェクトはSDレビューにも入選していたようです。
たぶん建築家の自宅兼事務所。と考えないとありえないような作品。

既存住宅は骨組みにまでばらされ、真ん中でまっぷたつにされてさらに南側に増築。(写真左手)
新築にしなかったのは、前面道路が4m幅ないので既存不適格だからだろうか。
さらに2m幅で椄道する旗竿敷地なので、工事は大変そう。
周囲は住宅密集地で、南側からの採光も期待できない。
なのでこの土地代は安かったのでしょう。でなければこんな敷地、誰も買いません。

写真は西側隣地の空き地から撮影。動画では農地に見えますが現状は荒れ地。
ストリートビューで過去の状態を確認すると、空き地と敷地の間にはもともとフェンスがあるので
おそらく空き地はまったく他人の所有物で、いつ建物が建ってもおかしくない。

そんな極めて厳しい条件から、建物にスリットを入れ、上から採光するという手法をとったのでしょう。
しかし結果から言うとこれは失敗。強引過ぎてバラックに見えます。
既存建物への敬意や愛情に全く欠いていて無惨としか言いようがない。
確かに平々凡々たる建物でしたが、ゴードン・マッタ=クラークの作品じゃないんだから。
開口部がほとんどFIX窓というのも気になります。

技術的にも問題があります。
3つの建物が構造で締結されていないので、地震でそれぞれが違う揺れ方をして、
2つのスリットからはかなりの確率で雨漏りがするでしょう。
中央の建物の1階の鋼材のブレースも効くのかなあ。不安があります。

とても他人のお金を使ってこんなリスキーなことはできません。
なので建築家の自宅兼事務所であると確信しているのです。

既存建物を利用した建築家自邸となるとフランク・ゲーリー邸が想起されますが、
外科手術を経てサイボーグになったか植物状態になったかくらいの差があると思います。

2012年5月19日 (土)

Italian Racing Bicycles

g社のt編集長がブログで紹介していた洋書。Moser
寝ぼけた頭でポチっていたのが昨日届きました。

イタリアのフレームやパーツのブランド別に写真と説明が入っています。
全40社。日本で知られるメーカーはほとんど網羅されています。
価格は2994円となかなか良心的。

写真はヴィンテージものと現代のものが入り交じっていますが、興味を引くのはやはり前者。
実際にレースで使用された車体が数多く掲載されています。
他はパーツでカンパニョロの初代クイックレリースの写真とか。意外なことに初見でした。
写真はモゼールのアワーレコード用モデルの初期スケッチ。

Pegorettiというハンドメイドペイントを施すビルダーも発見。
でも総じて、サイクルペディアの方が面白いかな。
装丁はこちらのほうが圧勝ですが。

2012年5月18日 (金)

昼間障害標識

東京タワーの赤白の塗装は日本国旗の色の反映だと思っている方がいるかもしれませんが、Image008
これは航空法で定められる昼間障害標識というもので、高さ60m以上の煙突・鉄塔
骨組構造などの構造物に適用されます。
ノーマン・フォスターによるお茶の水のセンチュリー・タワーの尖塔もこれにより、
赤白で塗り分けられ、名建築のデザインを台無しにしています。

ただし今は高光度航空障害灯または中光度白色航空障害灯を設置すれば昼間障害標識は免除されます。
いつから適用になったのかは知りませんが、スカイツリーはこれにより白色のみでOKになりました。
水戸芸術館の100mのタワーは明暗のコントラストが赤白のものと同様の効果があることを
シミュレーションで実証して説得した、という記憶があります。

日本の法律に景観という視点が持ち込まれたのは本当に最近なのですね。

2012年5月17日 (木)

ニラハウス

藤森照信氏による住宅で、施主は美術家の赤瀬川原平氏。1997年竣工。R0011327
もともと建築史家だった藤森さん51歳の時の作品で、3作目。
この家にまつわる顛末については赤瀬川さん著の「我輩は施主である」に詳しい。

今回は電車で、小田急線某駅で降り、少し戻ってからやや急な坂を上ります。
道の半分くらい進んだ所から、突き当たりに見慣れたシルエットが顔を出してくる。
敷地は丘の上の南面傾斜地で、景観を楽しむには絶好のロケーションです。
付近は住宅地で、都市の喧噪とは無縁ではあるものの、アクセスはいい。

果たして築15年の住宅は、きれいに使われていました。
ただ大屋根の上のニラは撤去され、書斎上及び棟木上のみに残されています。
大屋根部分と書斎の外壁は、わざとしわを入れた銅板にて葺かれていました。
おそらく当初のベイマツによる屋根材が早々に腐食し、定期的な葺き替えが必要だと判明し、
今後のことも考えて、規模を縮小したのだと思われます。
たぶん工事が行われたのはここ1、2年の間。
妻面の破風板も交換され、主なサッシュは白く塗装されていました。

外壁のベイマツは焼かれている上、庇があるので朽ちることなくいい状態を保っています。
ただ窓上に小庇があるのに建具を塗装している所を見ると、やはり外壁の木製建具というのは難しいのかも。
ガードレールの芝は腰まで木板で覆われて、面積が小さくなっています。
これはメンテナンスのしやすさを考えてのことなのでしょうか。

Webで赤瀬川さんのインタビュー記事を拝見すると、近年、ストレスで書斎で仕事ができなくなったとのこと。
あのひょうひょうと人生を楽しんでいらっしゃる方でもそんなことがある。
ニラの範囲を縮小したのもそうしたところからきているのかもしれません。
やはり施主になるというのは大変なことです。もちろんその分楽しみもありますが。

2012年5月16日 (水)

ファンタジー

今の現代建築の中心地はオランダとスイスです。R0011319
日本の若手建築家はそちらからダイレクトに影響を受けているひともいるのでしょう。

最近、つとに左右対称の切妻住宅が目立っているのも、日本伝統家屋より、
スイスの地方伝統建築の流れを引いているものが多いように思われます。

特徴的なのはファンタジックな装いで、日本現代文化特有ののかわいらしさと共鳴してます。
しかし、まったく違う環境に同様の建築をすることは、技術的な問題をはらみがちです。

多いのは雨処理及び高温多湿による素材の耐久性。あとは耐震性やプライバシー確保。
写真の長谷川豪氏による駒沢の住宅を例にとります。

これ、スイスの草原に建っていたら何も違和感がないデザインですが、
実際は都心の住宅地の道路に面しています。

外壁には木のむく材を張っていますが、発表された頃より既に退色してきていますし、
もうしばらくすると材が暴れてくるでしょう。特に軒面は雨だれが発生しやすい。
屋根も木で葺いているようですが、こちらも徐々に朽ちて落下していくでしょう。

また建物角の開口部は玄関なのでしょうが、ガラス戸は防犯上お勧めできません。
また、経堂の住宅同様、1階床レベルがグラウンドレベルに近いと思われ、
暴風雨時の雨水の侵入が心配です。

2012年5月15日 (火)

脱走ペンギン

3月に葛西臨海水族園から逃げ出したフンボルトペンギンの目撃情報があるそうです。
とりあえず東京湾で食べ物には困らないのかな。Pimages

このフンボルトペンギン、野生種はペルーからチリの沿岸に繁殖していて、
もともと温暖な気候には適しているようです。

種としては絶滅危惧種に指定されていますが、日本の動物園では飼育に成功し、
逆に増えすぎてしまい、繁殖に制限を加えているという状況だそうです。

ならばいっそのこと、東京湾に一定の群れで放出してみてはいかがでしょう。
佐渡のトキのように場所をかえて野生に戻すのです。
幸い東京湾には天敵がいないでしょうし、危惧すべきは船舶のスクリュー巻き込みくらい。

もちろんマイクロチップは埋め込んで行動は把握し、
沿岸に上るようであればそこを立ち入り制限区域にして自然の砂浜に戻す。
繁殖地は観光スポットにもなるでしょうし、一石二鳥なように思うのですが。

2012年5月14日 (月)

原美術館でブランチ

外での食事が気持ちいい季節になったので、もう6年ぶり?かの原美術館のR0011318
オープンテラスのカフェにブランチをとりにいってきました。

11時半頃到着して廊下の展示をさらっと見たあと入店。
目当ては週末限定のガーデンバスケット。
プチオードブル、デザートにワイン付きで2名分、2940円から。

今回はモエのハーフボトルをセレクトして6720円だったかな。
ワインに比べて割高ですが、まあリーズナブルだしフルボトルは飲めない。
バスケットの中身はフライドポテト、ソーセージ、野菜スティック、
クロワッサン、各種前菜、パイナップル、チーズケーキなど。

ここのカフェはテラスが建物の日陰に入るので心地よい。
食事の量もちょうど良く、穏やかな昼下がりを過ごしました。

ちなみに今の企画展示は杉本博司 ハダカから衣服へ。
7月1日まで、11:00-17:00(-20:00水)、1000円、月休です。
個人的には常設の奈良美智の部屋がいちばんよかった。犬が増えていました。

2012年5月13日 (日)

土浦亀城邸

丸善が出している英語版の建築マップに土浦亀城邸が載っていて、R0011312_1
そういえばまだ見ていなかったと思い、昨日固定車で行ってきました。
場所は書籍にあった大まかな位置図とネット上の情報からだいたい割り出していきました。
ちなみにこの本には篠原一男の上原の住宅2作も載っているのですが、了承は得ているのだろうか?

行きは井の頭通りからアーキテクト通りを経て旧山手通りへ。代官山からは恵比寿へ出ます。
山手線沿いを少し南下したあとひょろひょろと迷走するとあっさり見つかりました。
丘陵部分から少し下った窪地の袋小路。まあよく戦災で焼けなかったものだ。

竣工は1935年。欧州では1931年にサヴォア邸ができているものの、
国内の住宅では1933年のレーモンドの夏の家が見られるくらいで、モダニズムはまだこれからという感じ。
実際、画家だったぼくの祖父が1940年頃建てた自邸は洋風で、モダニズム的要素は薄いです。

道路から住宅を見ることはできますが、植栽のボリュームが大きく写真は撮りづらい。
敷地は道路面より6段分上がっていて、上がった右手に庭が、階段の左にはガレージがあります。
建物はおそらく西側に1820mm幅で増築されていて、そのせいか思ったより大きい印象を受けました。

この家は今も住み継がれているそうですが、特に建具関係がよく持っているなと思いました。
実に築77年の木造家屋。窓庇が効いているのだと思いますが、木も鉄も朽ちる年月です。
ぼくの祖父の家は基礎から朽ちて建物が歪み、建具の開閉に問題が生じて結局取り壊されました。
土浦亀城邸は今は東京都指定文化財となっています。

帰りに恵比寿ガーデンプレイス裏の三田橋を渡った所、T2000ビルという鉄板建築がありました。
てっきり木村博昭さんによるものだと思いましたが、HPには載っていません。
なかなかお洒落な建物でしたがどなたによるものなのでしょうか。

駒沢通りに出てからは行きの道を逆走しますが、渋谷でちょっと丸善&ジュンク堂に寄り道。
東急本店前の目立つ所に標識の支柱に地球ロックして出かけたのですが、
1時間ほどして戻ると前輪がそっぽを向いていました。

あれ、動くような停め方はしなかったはずだと固定車を見てみると、
トップチューブが支柱に打ちつけられ、擦ったあとが克明に残されていました。
自転車が自然に倒れたにしては大きな傷です。おそらく人為的なもの。凹みました。

一応念のため車輪もチェックすると、後輪が振れていてチェーンステイにタイヤが擦っています。
工具がないためタイヤがバーストしないように慎重に走って帰着。
完組ホイール、エアロスポークの振れとりは初めてでしたが、なんとか擦らないまでには修正しました。

ああ、固定車買って2年。ほぼ無傷だったのに残念。でもまあ仕方ないですね。

2012年5月12日 (土)

歳の重ね方

ぼくがハードロックやプログレに熱狂した10代からはや30年。350
当時憧れていたミュージシャンも年長者はもう60代後半だったりします。

年齢というのは残酷なものです。
ロジャー・ウォーターズのようなキモイ青年から渋いおっさんへという例も
ないことはないですが、多くのひとが当時のオーラを失っています。

その顕著な例が今日の写真(差し替えています)。リッチー・ブラックモア。
ディープ・パープルの伝説的ギタリストであり、ただの美青年ではない、
眼力の鋭さが印象的な人物でした。

それが、こうなってしまう。決定的なのは頭髪の後退でしょう。
ハードロックをやるような人間はだいたいにおいて攻撃的であり、
おそらく男性ホルモンが強い。
さらに当時の流行で髪にパーマをかけ、ダメージを与えてしまっています。

髪は長ーい友達です。大事にしましょう。

--
っと、すいません。どうも画像の人物はロニー・ジェイムス・ディオだったようで。
画像差し替えます。頭髪後退例としてキース・リチャーズです。

2012年5月11日 (金)

サイクルペディア

blue lugにて以前より気になっていたものの、高価で手が出なかった自転車書籍、Cyclepedia
smart move(13440円)が装いを変え、また和訳もされて出版されました。
サイクルペディア 自転車事典(2940円)。内容はおそらく同じなので買うしかないでしょう。

マイケル・エンバッハー氏所有の世界にも稀な名自転車、珍自転車のコレクションを、
写真家ベルンハルト・アンゲラー氏が撮り下ろした名写真集。
近代化以降の自転車の数100点。車種は競技用、小径、ヴィンテージと多岐にわたっています。

とにかく写真が美しい。添付写真はsmart moveの表紙になっていますが、絶品!
ただ、日本語版の表紙はとても残念なものになっていますので、
この点については英語版(2290円)を選ぶという手もあるでしょう。
お勧めです。

2012年5月10日 (木)

芸術起業論

スーパーフラットの概念を提唱した現代美術家、村上隆の著した本を読んでみました。Clic

内容を簡単に紹介すると、村上氏は欧米の美術の構造を詳細に分析して、
その文脈をふまえた上で日本の美術、主にオタク文化を説明し、位置づけることで成功した。
弟子も次々と成功していっている、という感じでしょうか。

氏の作品はものによっては億単位の金で取引され、金銭的には確かに成功したようです。
しかし本当に世界に認められたかというと疑問が残ります。
ぼくの印象ではジェフ・クーンズのようにとにかく突飛なことをやって、
それが一部の裕福なもの好きにうけただけのような感じがします。

ただ偶然にでも傑作はできている。クーンズのパピーにあたるのがマイ・ロンサム・カウボーイでしょうか。
その数は少ないので、河原温、オノ・ヨーコ、草間彌生らの大物と比べるとどうしても見劣りはします。

ぼくがこの本を読んでいて不思議だったのは、作家は成功するという欲望に忠実に行動し、
それがある程度達成されているにも関わらず、幸せそうに見えないというところです。
村上氏は平凡な容姿の肥満体で、眼鏡や服装などもお世辞にもお洒落とは言えません。
女性にはプロポーズするも断られ、50歳になる今も結婚していない様子。モテなそう。

氏は埼玉にある倉庫を借りて、集団で制作をしています。
その様子は文面から推測すると、カルトなコミューンのような印象があります。
村上氏は絶対的存在で、まるで教祖のようです。その閉じた環境では幸せなのかもしれませんが。
成功した弟子というのも聞いたこともない名前だったりします。

2012年5月 9日 (水)

マホロミ

イエスタデイをうたって等で知られる女性漫画家、冬目景による新刊。51bta300
スピリッツに不定期掲載されているようですが、遅々として進まず2年経ってようやく第一巻。

舞台は大学の建築学科なのですが、作者が美大卒だけあってリアルな描写になっています。
もっともファンタジックな要素も含まれ、工学部の建築学科とは異なる点もありますが。

ぼくも母方の祖父が設計した洋館にしばらく住んでいた時期があって、主人公と共通する部分があります。
眼鏡もかけていますしね。(笑)でもこんなに出会いの機会はなかった。特に女性には。

学生時代のぼくはもっと子どもで、むしろ今の方がこの物語に流れる時間に近い生活をしている感じがします。

2012年5月 8日 (火)

ミスマッチ

例えば結婚相談所。昨今、結婚していないひとは男女ともに増えているのに相手が見つからない。Shadow
例えば就職。団塊の世代が定年を迎えてどんどん退職していくのに就職氷河期は終わらない。
例えば住宅。都心では空家が増えたり団地が高齢化して過疎が進んでいるのにホームレスはいなくならない。

これらの問題に共通するキーワードはミスマッチです。
それは昨今の社会の精神的な余裕のなさから来ているのかもしれません。

まず結婚。結婚相談所に登録する男女のスペックは常識的に考えれば低い。
しかし自ら示す相手への条件は高めに設定されていることが多いようです。
これでは必然的に出会う機会が少なくなってしまいます。

ぼくは結婚相手への条件はまずはひととして信頼信用できることと、一緒に生活して楽しめること。
ともに数値化できない条件で、会ってみないと判断できません。
まず条件で壁をつくってしまうのではなく、出会いを重ねていく方が大切なように思います。

次に就職。ぼくらが学生の頃は中採より新卒の方が色に染まっていなくて使いやすいと言われていました。
しかし最近、ネット上に有名な事務所が何度も求人を出しているのを見ると、即戦力を求めていて、
一から新人を教育していくという余裕が感じられません。なんというか能力だけ求めて愛がない感じ。

模型製作はオープンデスクで学生にただでつくらせて、所員にはそれ以上のものを求める。
まあCADくらいは今の新卒は習得しているのかもしれませんが、工事等に関する専門用語がわからないと、
作業がスムーズには進まず、任せることなんてできません。
でも失敗を繰り返しながらも成長していく所員の姿を長い目で温かく見守るのもいいものです。
結婚と同じで条件ではなく人柄で選ぶのもありなのではないでしょうか。

最後に住宅。持ち主に子孫がいれば彼ら彼女らに住んでもらうのでしょうが、少子化でいないのか。
赤の他人に貸すとなると抵抗があるのでしょう。ましてやホームレスなんて、とか。
ホームレスに限らず、給料の上がらない今、家賃で苦労している若者は多いと思います。

で、若者とかホームレスとかイメージでひとくくりにしてしまうのはどうかと思います。
ホームレスのなかにも誠実なひとはいるでしょう。それも会って話してみないとわかりません。
この家主との出会いの場というのは今の日本社会にはありません。ないならつくりましょうか?

2012年5月 7日 (月)

最近の自転車的買物

固定車ばかり乗るようになったので、以前のようには買物をしなくなりました。R0011304
最近だとこの2つくらい。

・ゼファールボトルケージ(左)
・blue lugサドル(右)

silkのボトルケージは変形してしまったので買い替え。細いスチール製で1260円。
ペットボトル用なのですが、なぜかポカリスエットのボトルはがたつきます。

固定車のサドルは2年乗ってきて、塗幕のはげがひどくなってきたので買い替え。
前のがリーガルベースだったので、今度のはコンコールベース。3990円。
上のボトルケージを買ったとき、その店にもコンコールベースのがあって、
たぶん安かったのですが、昨日行ったらもうありませんでした。残念。

昨日は表参道に出たついでに東急プラザ表参道原宿を見てきました。
5階と屋上は使えるかな。それ以外は女子専門という感じ。
屋上庭園は外観にある山に囲まれているイメージがありましたが、
ちょっとすり鉢状になっている程度で、ほとんどフラット。残念でした。

あとエスカレータの乗り換えでぐるっと回らなければならないのは師匠の真似?
ミッドタウンと同じで使いづらい。

2012年5月 6日 (日)

浅草ポタリング

昨日は浅草、押上方面に固定車で散策に出かけました。R0011263
主な目標物は隈研吾氏による浅草文化観光センターと東京スカイツリーです。

まずは甲州街道で新宿まで出て、そのまま四ッ谷3丁目まで。
ここでちょっと気になる建物を思い出したので、靖国通り方面に細い道をおりていきます。

あったのは三浦慎氏による43baseという住宅。1月9日放映の完成!ドリームハウスで見ていました。
急峻な崖地を裂いて駐車場をつくり、その上に梅林の家のような鉄板住宅を乗せたもの。
テレビで見る限りでは内部の動線関係がないなあ、という印象でしたが、外観は案外悪くない。
むしろボリュームを小分けにしたり、サッシュをスチールでつくって見付を小さくするなどにより
梅林の家よりいい印象を受けました。宙づりの螺旋階段もきれいでした。
並びには遠藤政樹氏によるナチュラルシェルターがあり。これは狙って土地買ったな。

靖国通りから外堀通りに出て末広町まで中央通りをショートカット。上野のあたりにはひとが多かった。
浅草通りを途中クランクして吾妻橋まで。最後の直線でスカイツリーとアサヒビールのビルが見えてきますが、
遠目に見たスカイツリーの大きさが半端ではない。最初は幻のように思えました。(写真)

進むに連れて周囲の風景に比べて小さく見えていきますが、もう浅草はなんでもありですね。
フィリップ・スタルクによる奇妙な建物も見えてくるし、浅草寺のような伝統建築ももちろんあり、
すべてが混在しています。写真の右に見える浅草文化観光センターなんて細かいことに思えます。

家型がずれるように積層していくデザインが不安定に見えるのではという危惧がありましたが、気にならない。(別写真)
もしここが京都だったらこのデザインはなかったでしょうが、浅草にはキッチュな和風こそが似合う。
そういう意味では隈さんは絶妙な人選だったと言えるかもしれません。

観光センターは8階建てで最上階がカフェと展望テラスになっています。
スカイツリーや浅草寺などが一望できる絶好のポイントで、あまり知られていない今のうちが穴場。
建物自体はフロア面積が小さいペンシルビルで、コアを確保したらあとはやれることはほとんどない。
なぜこの自由度のなさでコンペにしたのかよくわかりません。
トイレはワンフロアに入りきらず、地下に配しているほどです。


浅草を離れ、次に目指すは東京スカイツリー。浅草通りを2駅分移動します。R0011266
浅草は浅草寺の参道が埋まるほどの人出でしたが、こちらも負けていない混雑度です。
開館が22日なので施設前の道路を含めて立ち入ることはできませんので、
隣接する整備された北十間川護岸から遠望する形。

スカイツリーは東京タワーのような遠近パースが強調されるシルエットではないため、
下から見てもあまり迫力があるというものではありません。
ただ、よく見るとツリーは細かなチューブのつぎはぎでできていて、溶接でもくるわずに
よくきれいな線がつくれたなとは思いました。おそらくせんだいメディアテーク並みの難度だったかと。

ツリー足元の施設には店舗やオフィス、レストランや水族館が入るようです。
敷地奥の方の施設、東京ソラマチには人影が見えましたが、どうも内覧会だった様子。
うーん、そんな余裕あったら足元だけでもゴールデンウィークに間に合わせれば良かったのに。
連休だから東京に出てきているひとも多かったはずです。商売下手だな。

帰路につく頃には気温も随分上がってきました。するとミニストップでソフトクリーム半額セール発見。
こちらは商売上手。クレームブリュレ味なるものを頼みました。美味なり。

帰りは裏道を主体に。上野の混雑を避け、江戸通りを蔵前のあたりまで南下し、細い道を末広町まで。
このあたりはいわゆる下町にあたりますが、ひとがいなくて閑散としていました。
アーツ千代田をちらりと見たあと、ふと思い立って新建築社の旧社屋へ。
移転して清家清さんによるビルはどうするのかと思っていたら、もう解体が始まっていました。
耐震強度不足?なんにしても壊すのはもったいない。その価値はわかっているはずなのにな。

水道橋の元勤務先跡地を見たあと、東京ドームの裏をまわって目白通りへ。
ここらへんから道がわからなくなってきて、とりあえずクランクして早大通り。
それも途中で左折して、早大文学部にたどりついてようやく迷路脱出。諏訪通りを西へ。

戸山住宅の交差点を左折して小滝橋通り。大久保通りに出たので右折します。
戸山住宅は都心の限界集落とか言われているそうですが、そんなに寂れた感じではない。
立地はとにかくいいので、若者に門戸を開けばいいのにとは思いました。

大久保通りに入ってからは熱射病気味になり、ふらついて危険だったので2度目のコンビニ休憩。
ふと桃園川緑道なるものをみつけたので、あとはここをのんびりポタポタと。
すると古谷誠章さんによる実践学園自由学習館発見。程よくラディカルでありながら品のいい建物。
このひとにまかせていれば安心という感じがします。上の世代だと谷口吉生さんのポジション。
同じたとえをするなら隈さんは黒川紀章さんのポジションか。

最後は環七に出て3時半頃の帰着となりました。いや、ばてました。

2012年5月 5日 (土)

建築4題

前日検索した建築を見に、固定車でまわってきました。R0011249

まずは自宅を南下して小田急線沿いをしばらく下ったあと、南の細い路地へ入っていきます。
ここのあるのは妹島和世さんによる梅林の家。2003年竣工。(写真上)
厚さ16ミリの鉄板で構成されたホワイトキューブに様々な大きさの正方形の窓がランダムにあいています。

あの石上純也氏が担当して、16ミリの壁の厚さに納得していなかったという逸話あり。
施主は大手広告代理店の社員で、その後独立。パートナーは映像ディレクターです。

奥様がエコロジー方面に傾倒していったせいか、屋上は堆肥による自然緑化がなされています。
敷地のあいている部分にも、もとからあったと思われる梅の木がかなりの大きさに育っていました。

その足元は雑草で覆われているのですが、あれ?ゴミが投棄されている?網戸破れてるし、
後づけされたであろう自立したポストは傾き、自転車が無造作に並べられ、建物の一部には錆が。

うーむ、これはひとが住んでいるのだろうか。広告代理店からイメージするお洒落感はありません。
その朽ちた感じと、竣工後に他の建築家に造形手法をパクられまくったせいか、オーラを感じない。
まだこの3年前に竣工した小さな家の方が魅力を感じます。

ひと晩、楽しみにしていたのになあ。かなり落胆して次に向かいます。

環八を北上し、井の頭通りを左折。そのまま直進して多摩湖自転車道に入ります。
花小金井近辺でちょっと道を外れて細い道を進むとあるのが米田明さんによるホワイトベース。(写真下)
2006年の作で、漫画家さんのスタジオ兼住宅。
開口部の少ない閉鎖的外観とアクロバティックなキャンチレバー構造が特徴です。

実物は思ったほどの違和感はありませんでしたが、やっぱり無理している感じはある。
階段が水平方向の振れ止めになっているのでしょうが、そこまでしてやることか。

それより不気味だったのは表札らしきものがなく、帰宅してGoogle Mapのストリートビューを見ても
画像をぼやかして見られないようになっている。施主の名前を検索しても出てこない。
とにかく徹底して閉じている。そのせいか存在感の薄いイメージしか残りませんでした。

帰り道、井の頭通りで北河原温さんの小野建設本社と池田靖史さんの井の頭通りの家を発見。
でもこれ、両方とも事務所のHPに載せていません。消したい過去なのか。この日はこんなのばっか。

と、浜田山の住宅展示場でこの日いちばんの収穫が。
井の頭通りの歩道をフタコブラクダが歩いていました。なんともシュールな。
Facebookによるとジャクソンくんというらしい。

そのスローな動きを見て癒されました。この日は建築<動物な1日でした。

2012年5月 4日 (金)

推理

昨日は休日なのに雨だったので、ネットで見に行きたい住宅の場所を調べていました。Sitemap
個人住宅はプライバシーの問題があるので、基本的に位置情報は流されません。

とりあえず1軒め。Google画像検索かけたら最初のサイトであっけなく住所判明。
これに気を良くして、随分前から気になっていた住宅を調べはじめます。
2003年竣工と古く、設計者も著名な方なので検索には山のようにかかります。

しかし、ものの見事に位置を示すヒントすらありません。
数時間かけてようやく入手したのは同区内にあるということと配置図だけ。
そこで少し戦術を変えて、お施主さんの書いたブログやコラムに目を通します。

すると近くに給水場があるというヒントを見つけました。
しかし区内に給水場は幾つもあります。
それをそこに至るまでのわずかな情報をもとに推理し、1カ所に的を絞り
Google Mapで給水場近辺に配置図と似たブロックを捜すと、お、これか?

近隣建物のシルエットを比較し、航空写真をズームしていくとビンゴ!
見つけました。古い建物は航空写真に写っているから捜しやすい。
これがないときはあやふやな情報のまま現地に入り、
警察犬のごとく鼻を利かせ、刑事のごとく足を使って住宅を捜したものですが、
便利になったものです。

2012年5月 3日 (木)

ヒカリエ再訪

我が家の幾つかの記念日である昨日、買い物でヒカリエを再訪してきました。R0011235

まずは7階のレストラン街へ。昼前の時間帯でしたがひとがあふれていました。
渋谷はまともなデパートのレストラン街がなかったから案外流行るかも。

次は8階のアートコンプレックスへ。リノベしたようなロフト風内装がいい感じ。
小山登美夫ギャラリーはグループ展はそこそこ面白いものの、
肝心のダミアン・ハースト展は期待はずれ。入場無料だからいいのですが、
あんなの何十万も出して買うひと、いるんだ。

さらに上って11階のスカイロビーへ。いきなりローソンがあってびっくり。
ビル内にあるコンビニとしてはいちばん高い所にあるんじゃないか。
ロビーは天井が高く、スケールも大きめ。外壁はガラスの大開口で、
渋谷の街や新宿方面を一望できます。

しかしなんでこんながらんとした空間にしたのか最初、わかりませんでしたが、
どうやら上階にあるシアターオーブのホワイエを兼ねている模様。
劇鑑賞の前や休憩時間に夜景を眺められるというのはなかなかの演出です。カフェもあるし。

ただちょっと気になったのは、この空間、上階のオフィスへの連絡階にもなるのかも。
そうだとすると観光客と動線がかぶるので問題あるかもしれません。
明らかに過剰供給の今、オフィスをあえてつくることにも疑問。

一気に下がって地下3階へ。地下鉄副都心線からのアクセスはスムースです。
かなり大きなドライエリアと吹き抜けがあるので、地下空間の閉塞感はありません。

最後に目的地である地下2階、和洋菓子、ベーカリーのフロアへ。
ジョエル・ロブションのパン屋さんにすごい行列ができていました。
そんなに美味しいのか?
目的のケーキ売り場は、ジョトォ、ル・ショコラ・ドゥ・アッシュ
ピエール・エルメなどが入っています。

ぼくはファンというお店でハロー・キティのケーキを買いました。(写真)
上はチョコレートプレート、下はイチゴのショートケーキです。リボンが立体的なのがすごい。
お祝い用のかわいいクッキーも幾つかあったので購入。

総じてちょっと狭いけど使いでがある店舗だと思いました。

2012年5月 2日 (水)

生涯未婚率

50歳時点で一度も結婚したことがない人の割合である生涯未婚率(2010年時点)は、20087161143820377801
男性20.1%、女性10.6%というニュースが流れていました。

これでわかるのは、50歳で結婚の経験がなければ、この先もする可能性はないだろうという考えと、
データの対象がぼくより5歳上なので、数値はぼくらの世代と近似していて、
さらに高くなる可能性があるということ。これまでの流れだと男性24%くらいにはなるかも。

ぼくの周りにも未婚者は多い。例外は建設系大手企業勤務のひとや公務員。
建築学科卒のひとはおおむねモテます。
ただ、ひとり事務所経営のひとは収入が安定しないせいか独身が見られます。

男性の独身例は幾つも挙げることができますが、女性に関してはほとんど心当たりがありません。
まあ、ぼくの周囲にいた女性は基本、男性多数のなかでの存在だったので、
環境としては結婚しやすかったのかもしれません。
勝負は競争率の低い所で、というのは基本ですね。

ぼくは最初の事務所でもふたつめの事務所でも勤め続けていたら独身だったかも。
限られた時間内で交際相手をつくれるほど器用ではないです。
事務所を独立してからは、交際相手と別れるとすぐに意識的に恋愛強化月間をつくっていました。
ただ上に書いたように建築関係は恋愛偏差値が高いので、そこ以外での勝負でした。

写真は建築学科卒で美的偏差値の高い菊川怜さん。
シェーズ・ロングに横たわった伝説の?写真があったのだがなあ…。見当たらない。

2012年5月 1日 (火)

吉祥寺ポタリング

連休後半は天気が崩れそうなので、昨日は比較的近場の吉祥寺まで固定車で散策。R0011229
行きは神田川CRで井の頭公園経由、帰りは井の頭通りで一直線に戻りました。

神田川CRは緑が生い茂ってきていていい感じ。
いつもとは走る方向が逆だったので新鮮味もありました。

久我山近辺でちょっと道をそれて原さんの伊藤邸参拝。
うーん、これは建築家の世界観がダイレクトに反映された、希なる住宅。
井の頭公園は出店あり、ステージではパフォーマンスありで賑わっていました。

吉祥寺で立ち寄る所となると、今はベロクラフト。
もう4、5回めかの訪問になりますが、ようやく店の方向性が見えてきたのでレポートに追加。

そのあと磯崎さんの貝島邸を10年ぶりくらいに捜すも手間取る。
その間、青木淳さんの集合住宅や手塚夫妻の住宅を発見するものの特筆すべき点はなし。

やっと見つけた住宅はきれいにリフォームされていました。(写真)
外壁は白く、螺旋階段は黄色く塗られ、ヴォールト屋根はシルバーで吹き替えられ、
サッシュもアルミのものに交換されていました。
が、残念なお話がひとつ。建物正面にあるいちばん大きな正方形窓の無目が省略されていました。
えー?なんで。細かいのはいらないけど、中央の横一本はやっぱり欲しいな。

帰路で井の頭通り沿いに切妻2階建てのかわいい長屋を発見。(昨日の写真)
しかし奥の住戸を除いて見事に入居していない。
幹線通り沿いはただでさえ避けられるのに、窓の開け方が無防備過ぎ。残念でした。

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