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2012年5月16日 (水)

ファンタジー

今の現代建築の中心地はオランダとスイスです。R0011319
日本の若手建築家はそちらからダイレクトに影響を受けているひともいるのでしょう。

最近、つとに左右対称の切妻住宅が目立っているのも、日本伝統家屋より、
スイスの地方伝統建築の流れを引いているものが多いように思われます。

特徴的なのはファンタジックな装いで、日本現代文化特有ののかわいらしさと共鳴してます。
しかし、まったく違う環境に同様の建築をすることは、技術的な問題をはらみがちです。

多いのは雨処理及び高温多湿による素材の耐久性。あとは耐震性やプライバシー確保。
写真の長谷川豪氏による駒沢の住宅を例にとります。

これ、スイスの草原に建っていたら何も違和感がないデザインですが、
実際は都心の住宅地の道路に面しています。

外壁には木のむく材を張っていますが、発表された頃より既に退色してきていますし、
もうしばらくすると材が暴れてくるでしょう。特に軒面は雨だれが発生しやすい。
屋根も木で葺いているようですが、こちらも徐々に朽ちて落下していくでしょう。

また建物角の開口部は玄関なのでしょうが、ガラス戸は防犯上お勧めできません。
また、経堂の住宅同様、1階床レベルがグラウンドレベルに近いと思われ、
暴風雨時の雨水の侵入が心配です。

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