クミコハウス
今ネットで検索すると、世界一有名なゲストハウスとなっているバラナシの宿。
しかしその評判は決して良くなく、地球の歩き方でさえ紹介されなくなっています。
http://www.kazetairiku.com/note/india/diary_23.htm
ぼくがこの宿を知ったのは1986年頃。さそうあきらによる「カッシーの月」という
漫画作品で、そこでは「ナツコハウス」として登場していました。
それ以来、バラナシ、クミコハウスはぼくのあこがれの地でした。
ようやくインドを訪れることになったのは1995年。ぼくは30歳になっていました。
当時はまだバックパッカースタイルでクミコハウスのシングルルームに泊まりました。
主人のクミコさんは漫画と違って素っ気ない感じ。ほとんど話はできませんでした。
宿の食事は上の階のドミトリーでみんなと一緒にとります。
宿泊者はやはりほとんどが日本人旅行客で、長期滞在者が多く、
なんか内輪で固まっているような雰囲気がありました。
食事のときにはめずらしく欧米系の女の子が交じっていたのですが、
彼女が言葉がわからないのをいいことに、日本語でからかわれていました。
この風景に嫌気がさして、結局ぼくは1泊でクミコハウスを去りました。
内陸部の落ち着いたホテルに移り、ベッドに横になり一息つくと
あこがれだったクミコさんと感動を共有できなかった悲しさがこみ上げてきて
涙が止めどなく流れてきました。体調を崩し気味というのもありましたが、
これはバラナシという街に精神的にあてられたのだと思います。
そのバラナシをこの夏、17年ぶりに訪ねます。
今の自分にはあの街はどのように映るのか、楽しみであります。
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