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2012年8月13日 (月)

HOUSE H

藤本壮介さんによるHOUSE Hを見てきました。R0011576
本当は箱が入れ子になっているHOUSE Nを見たかったのですが、
場所が大分とのことで果たせず、そんなときWebで意匠の似たこれを発見。

2009年の作品で記憶にありませんでしたが、どうやら同区内にあるらしい。
ならばと唯一手がかりになる遠景写真1枚から場所を推測し、
最終的にはGoogle Mapの衛星写真で特定して固定車でGO。

3層のコンクリート打ち放しの箱に枠なしのFIX窓がランダムに開いている
というデザインですが、さりげなく建っていて違和感はなく、
コンクリートの仕上がりもきれいでした。
多くの窓が乳白ガラスなので、プライバシーも気にならない。
ただ、南と西からしか通気がとれないので、暑いかもしれません。

図面を見るとまず全体平面を田の字に4等分して、手前の2室はリビングなど3層に、
奥の2室は寝室、浴室などで4層に分け、全部で14の箱で構成されていて、
1階の2箱はガレージに、3階の2箱はテラスになり外部に開放されています。
箱と箱の間は窓のように四角い穴をあけ、木製階段でつなげています。

グリッドプランというと西沢立衛さんの船橋アパートメントを想起しますが、
この家ではそれを上下方向にも適用し、トップライトやガラス床、
吹き抜けや浴槽などで床面にも四角い開口を設けています。
船橋のコンセプチュアルで禁欲的雰囲気はここにはなく、
木製階段や微妙なレベル差を使って魅力的なワンダーランドに仕上げられています。
やっぱり腕あるなあ。

ただ、グリッドプランの特徴である回遊性はなく、動線は基本的に1本だけ。
玄関-キッチン-ダイニング-リビング-寝室-バスルームという並びは、
2年後に発表されたHOUSE NAとそっくりですが、水納まり、構造、
素材耐久性、温度環境、プライバシーなどでかなり無理しているそれよりは
だいぶ無難にまとめている感じはしました。

ちなみに、この寝室を通ってバスルームへという動線は、
ぼくの自邸でも採用していますが、見に来られた雑誌編集者の方に、
「子どもができたらどうするのですか」とダメ出しされました。(笑)
もちろん使い方でどうにでもなります。

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