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2012年8月10日 (金)

コマツナギテラス

今月号の新建築誌の集合住宅特集に収録されている佐藤光彦さんによる作品。R0011564
ネット上でたまたま所在地がわかったので、昨日見てきました。

雑誌で見た時の感想はとにかく透け透けで、住めるの?
建物はコルビュジェの提唱したドミノ建築をそのまま建ち上げ、金属メッシュで覆った感じ。
全周をバルコニーが走り、住戸部分はほとんどが透明のガラス張り。
写真ではメッシュの仕上がりムラも気になりました。

実際の建物は意外と小さく、街並にとけ込んでいましたが、
近づいていくと、住民の生活感がダイレクトに伝わってくる感じがしました。
メッシュは全戸に張り巡らされたカーテンなどの存在感に押されて目立たず、
施工はきちんとなされていましたが、視線を制御する効果はありません。

バルコニーにエアコン室外機は見られましたが、やはり暑いのか、
ほぼすべての住戸で窓が開いて通気がとられていました。
このバルコニー、隣戸との間に隔壁がありませんが、
プライバシー、もしくは防犯上気にならないものなのでしょうか。

立地は都心に近く、比較的ステイタスのある場所です。
この集合住宅はコーポラティブハウスだそうですが、
住民がこの生活をカーテンでくるんだだけのような仕上がりを
イメージできていたのかは疑問です。

だいたい作者はもともとこんなキャラではありませんでした。
佐藤さんは伊東豊雄事務所出身なので馬込沢の家をイメージしたのかもしれませんが、
あれは個人宅だし、今はクローズドに改装されてしまっています。

むしろ西沢立衛さんによるガーデン・アンド・ハウスの方が近いかも。
言葉は悪くなりますが、暴力的な露出狂。氏の場合は確信犯。
その先にいったい何を期待しているのだろう?

--
あ、それとこの建物には切妻屋根2層の大きなペントハウスがあります。
写真では意図的に外しているようですが、これもどうかと。

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