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2012年8月 1日 (水)

評価

TEDというネットでも見られるプチ講演番組をこの前、TVで見かけて、2482012
ムーブメントの起こり方、みたいなことを実験映像を使って話していました。

それによるとムーブメントには最初に行動を起こしたひとより、
最初のフォロワー、追随者の方が大切だという話でした。

これは作者と評論家の関係に似ています。
どんなにいいものをつくっても誰かが最初にイイネ!と公に評価しなければ、
その作品は爆発的に売れる可能性は低い。

建築で言うと、特に住宅作品における編集者の立場がそうです。
住宅は場所が明かされないので外観を直に見ることは難しく、
まして内部など、内覧会に誘われたときくらいしか見られません。

何度も言っていますが、建築は写真だけで評価はできません。
学校の教科書に載っているくらい有名で、把握しているつもりだった
コルビュジェによるサヴォア邸を2年前に訪れて新鮮な衝撃を受けたように。

逆につまらない作品でも編集者が何度も取り上げ、フォロワーがついたように見せられると
なんとなく売れっ子建築家のように思えてきてしまいます。
これは10年くらい前に内覧会で見た住宅で実際起こったことです。

ただこれが公共建築となり、一般にひとの目にも触れ、場合によっては
自分が納めた税金の一部が使われたものだったりすると話は別で、
その存在を巡って、一般社会で賛否両論が繰り広げられます。
普段は編集者に保護され、建築界という狭い世界で論議も攻撃も
されたことない多くの建築家にとって、これは結構堪えるようです。

今開催されている、ロンドン五輪においてはアニッシュ・カプーアとセシル・バルモンドによる
アルセロール・ミッタル・オービットなる奇妙な塔がそれに当るでしょう。
wikiによると肯定的意見40%、否定的意見60%とのこと。

設計者は両者とも現代美術、構造設計の世界での第一人者なので、
美術界、建築界では一応擁護の姿勢をとるでしょう。
が、プロジェクト段階から公表され、誰でも見に行けるこの作品は、
最初の評価者からして膨大な数で、誰かがコントロールできる規模ではない。

ぼくも写真で見た限りでは、およそ成功しているとは言えないと思いますが、
展望台の形と全体の色彩コーディネートに留意すればもう少しましになった気はします。

今後の評価がどう推移して行くのか。果たして残されるのかという点も含めて興味があります。

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