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2012年10月 8日 (月)

下作延K

昨日は妻坂峠と鳥首峠に山サイの予定でパッキングまで済ませていましたが、Dscn9287
朝どころか昼前まで雨で断念。うだうだとネットを徘徊していました。

夕刻になってふと、見たいけど見に行ってなかったシリーズを思いつき、
都留理子さんの自宅兼事務所の下作延Kを見に行くことに。

この建物、事務所なのに住居表示が明かされていません。
で、HPのアクセス情報からヒントを得て、Google Mapにて場所特定。
予想通り、奥まった辺鄙な場所になりました。

固定車で出動。30分くらいで着きました。
長い階段を上っていくと徐々にその姿が現れてきます。
いや、いいロケーションだ。北向きですが崖上の高台からは街を一望できます。

この建物は2004年竣工。近年の建築家の自邸では出色の出来だと思います。
実物も悪くない。ぱっと見、崖上という共通点からか青木淳さんのHに似ていると感じました。
青木さんは都留さんの師匠で、全体が分裂気味なところがそう見えるのか。

この建物のビューポイントは限定されていて、西側からの立面、玄関正面の全面開口、
それとリビングの大胆に横長に切り取られたFIXの出窓です。
そこだけ集中してあとは少々プロポーションに難があっても気にしていない。
また、部分部分でベストな選択をしていて、それが全体の整合性と齟齬があっても気にしない。

この建物は鉄骨造だそうですが、造形からてっきりRC造だとばかり思っていました。
コストによるものなのか崖上の重量を抑えるためなのかわかりませんが、
壁の薄さから見るとおそらく軽量鉄骨が主体で、室内の変なところに柱があったりして、
構造的にも無理を感じます。およそ合理的ではない。

出窓も本来とは違った使い方をしているし、階段を上がったところにある玄関扉は
あるほうが普通なのに、わざわざ壁と同面同仕上として隠しています。
論理よりも感覚でつくっていく方なんだな。

そのかわり、自宅も事務所も表札が一切ないあたり、美的追求は徹底しています。
極端に少ない可動開口部に金属メッシュを張っていたりして細かい。
間違いなく腕力はある方だとは思いました。

帰路では前に多摩川オフのプレ企画で行った、久地円筒分水に久々に寄ってきました。

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