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2012年10月 9日 (火)

豊島美術館

NHKの日曜美術館で瀬戸内の豊島美術館を取り上げているのを見ました。02

実物を見ていないので断定はできませんが、トップライトが腰くらいの高さまで
下がってきていて、内-外がゆるやかに連続しているあたりは魅力的。

内藤礼さんによる床の水玉が生物のように動くインスタレーションも面白い。
トップライトに対してあまりにひ弱なヒモも繊細さがあって良いと思いました。

一方で技術的な疑問は多々あり。
コンクリートに膨張剤を混ぜて打設し、防水構造としているようですが、
屋根面、床面ともにですが、本当にジャンカができたりクラックが入ったりはしないのか。

かなり密に入れてある鉄筋の隙間にきちんと骨材が入るように常にバイブをかけ、
コンクリートが一瞬でも固まることないよう、連続して全体にまんべんなく打設し押える。
それが本当に実践され、10年20年後でも問題なければあっぱれな職人技と言えるでしょう。

床面には撥水材を塗布しているようですが、水玉がその形を保つほど強力なものとなると、
車のワックスのようなものが使われているのでしょうが、素足に対しても耐摩耗性はおそらく低い。
なので、ほぼ毎日のような清掃、ワックスがけという作業が発生するでしょう。

床面には小さな排水口があるようですが、ここにはチリや汚れが集中します。
おそらく外部にある排水枡も頻繁な掃除が必要になってくるでしょう。

しかし雨の日はどうするのか。閉館になるとは書かれていませんが、実質的に鑑賞不能になる。
それとあの小さな排水口で雨水を処理しきれるのでしょうか。目詰まりはしないのか。
雨水がたまったまま放置しておくとカビが繁殖し、建物の劣化はあっという間です。

円形の天井開口部の縁は雨だれができるでしょうから、定期的な掃除が必要です。
その時は屋根もいっしょにきれいにしなければ意味がありません。

以上、とにかくメンテナンスが大変だろうということは想像に難くありません。
1500円という高額な入場料はこのための費用にあてられるのかな。

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