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2012年12月29日 (土)

便利さの代償

少し前、ネット上に受注から発送まで4日も5日もかかるネット通販は怠慢だというような記事がありました。

Amazonなら今は発注当日中に届けることもできるそうです。
ぼくも何回か利用していて、翌日には届くことが多く異様な早さだと感じていました。
しかもAmazonなら送料無料だったりします。

同じようなことが自転車の海外通販でも起こっています。
月曜日に発注したものが英国から土曜日に到着したりします。
しかも送料999円。国内のゆうパックでさえ600円するのに。

なんとも便利になったと思いますが、この便利さは過度ではなかろうか?
今は多くの店が盆や正月を問わず年中無休になり、
コンビニやファーストフード店はさらに24時間営業があたり前だったりします。
でも本当にそこまで必要なのか。我慢すればいいだけの話はたくさんあるような気がします。

過度なサービスのしわ寄せは労働環境に跳ね返ってきます。
今年のツアーバス事故に見られるような夜間の長時間運転は運送トラックでは当たり前。
むかし、ぼくが整形外科に入院した時に同室になった居眠り事故を起こしたトラック運転手は、
東京から青森までトイレ休憩もとれず、ノンストップで走っていたそうです。
そうでないと納期に間に合わない。20年前ですらそんな状態でした。

世の中では過労死やらブラック企業やらが話題に上っていますが、
その劣悪な労働環境のおおもとは消費者である自分自身だったりしているのです。
例えば佐川急便はブラックで有名ですが、Amazonが使う運送会社はおそらく似たようなものです。
そうした会社は下請けの零細企業だったりするので、なかなか表には見えてきませんが。

一方この前の笹子トンネル事故でわかったのは、今の日本はメンテナンスのために
高速道路を一時的にとめるということすら困難だという現実です。
少し歯車が狂っただけで、全体が崩壊してしまうような常にぎりぎりの状態。

今の日本は素人がスーパーカーを乗り回して遊んでいるような状態ではないかと思います。
いつ事故が起きてもおかしくないし、実際に事故は起きていて見えていないだけなのかもしれない。

ワーク・ライフ・バランスなる概念が出て久しいですが、今こそQuality of Work Lifeと
日常生活の利便性のバランスを見直すべきではないかと思っています。

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