« 今年のイベント参加 | トップページ | 団地の給水塔 »

2013年2月 4日 (月)

代田の町家の危機

梅が丘にある坂本一成さんによる代田の町家が取り壊しの危機にあるそうです。Photo4817

今売りに出されていて、買い手がなければ壊されるとのこと。
ネットで検索すると昨年の五月に訪れた方がいて、
施主さんもご健在で建物も気に入っている様子なのですがいったい何があったのか。

・所在地:世田谷区代田3-46
・竣工:1976年
・敷地面積:132.78m2
・延床面積:127.88m2
・構造規模:木造2階建て

坂本さんの作品はクオリティにばらつきはありますが、
この代田の町家とHOUSE F(1988年)は1、2を争う傑作だと思います。
ぼくが実物を最初に見た時は、アート作品のようなクールさを感じました。

代田の町家の頃はアメリカの建築家、R.ヴェンチューリの影響が色濃く見えますが、
この家ではそれを日本のボキャブラリーで完璧に翻訳しています。

去年の写真を見る限り、建物はまだ十分に使えるレベルにあります。
同時期に竣工した伊東豊雄さんによる中野本町の家は取り壊されてしまいましたが、
そろそろ戦後に建てられた住宅の保存を考えてもいい時期ではなかろうか。
スカイハウス、塔の家、上原通りの家、住吉の長屋…。

欧米の建築では住宅であっても重要な作品は入場料を取ってきちんと保全しています。
わずかに江戸東京たてもの園への移築くらいしか取り組みのない日本はいかに遅れているか。
こういうケースがあるたび、実感します。

« 今年のイベント参加 | トップページ | 団地の給水塔 »

建築」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1932160/52652976

この記事へのトラックバック一覧です: 代田の町家の危機:

« 今年のイベント参加 | トップページ | 団地の給水塔 »