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2013年2月 9日 (土)

超高層住宅

この前、東雲近辺を通りかかったとき多くの超高層住宅が建設されているのを見ました。

都心から近くて眺めもいいとニーズは多いようです。
地元としても既存住宅のない埋め立て地ゆえ景観に配慮する必要がないので、
高さ制限を取り払った特区とすることで超高層住宅を可能とし、
郊外の住民を呼び戻して地域活性化を図っています。
高層階であるほど高く売れるので、建物は競うように縦に伸びている。

しかしぼくは高所恐怖症ということもあって、こういうところに住もうとは思いません。
六本木ヒルズの展望台から住居棟を見下ろして、そこで生活することをイメージしただけでダメです。

また、超高層住宅はやはり想定外の災害に弱いと思います。
それが9.11であり3.11でもありました。

9.11では建物最下層もしくは中間層で悪意を持って火薬物を爆発させた場合、
上階の住民の避難経路が断たれるだけではなく、建物倒壊の恐れもあることがわかりました。

3.11では災害で電気が止まるという可能性が高いことがわかりました。
エレベーターが止まれば高層階の住民は身動きが取れなくなります。

また津波の恐れもあります。一般に建物は津波の力までは計算して設計されていません。

津波があった場合、原発がそうであったように補助動力装置にもダメージを与えます。
たとえ自家発電システムがあったとしても機能しない可能性は高い。

液状化という問題も発生しました。建物自体は影響を受けないかもしれませんが、
敷地内やその外では地盤沈下を起こす可能性があり、上下水道ガスなどの配管が破断されるかもしれません。

そしていまだに答えが見つかっていない長周期地震動。
実際に首都直下地震が起こった場合、超高層にどんな応力がかかるかわかっていない部分は多い。
阪神淡路大震災では芦屋浜シーサイドタウンが倒壊は逃れるも鉄骨柱が破断しました。

高い所を好むという人間の本能は、自然地形を指す場合理にかなっています。
一般に高所の方が地盤がしっかりしているし、洪水などの恐れもない。
しかし低地に建つ高層住宅にはそれはあてはまりません。

本能のまま動かずにちょっと考えてみてほしいところです。

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