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2013年3月 7日 (木)

HOUSE VISION 2013 東京展

お台場、青海での展示を見に行ってきました。Rimg0258

*HOUSE VISION 2013 東京展
 20130324まで/11:00-20:00/無休/1800円

日本の主な産業が多角的に関わることが出来る場を「家」と考え、
日本の美意識や技術等が結びついたアイデアを具体的に示す展覧会、だそうです。

住まいの未来を提案した住宅博覧会のようなものですが、
くくりは緩く、提案は多岐に渡っています。

基本的にはひとりの建築家にひとつのメーカーを対として7組の展示となっています。
それぞれが別個の建物で、木製のブリッジがそれをつないでいます。

・LIXIL×伊東豊雄 住の先へ-懐かしい未来の家を考える
半屋外的空間=土間を積極提案した家。伊東さんのシルバー・ハットに近い考えですが、
今回は浴槽、シャワーユニット、トイレなど水回りも半屋外に出てきています。
ただ来客時の対応や冬期の使用などを考えると、あまり現実的とは思えません。
唯一のクローズドな空間である蔵もとってつけたような印象。

・Honda×藤本壮介 移動とエネルギーの家
切妻の透明アクリルの屋根の下に入れ子で2つの切妻の小屋が入っているのですが、
基本は鉄骨のフレームのみで壁がほとんどなく、内部というイメージが全くありません。
周りに全く建物がない島などに建てるならともかく、温熱環境も含めて日本に合わない。
Hondaが提案している屋内での移動機器も必然性が感じられずちぐはぐです。

・未来生活研究会×山本理顕・末松弘和・仲俊治 地域社会圏-シェアリング・コミュニティ
上記2つが敷地外は無関係としているのに対し、敷地外も含めた500人のコミュニティをつくる提案。
住居を寝間(クローズ)と見世(オープン)に分け、後者はパブリックスペースとして経済活動を含めます。
意欲的な案ですが住人皆が客商売、サービス業につくという前提に無理があるように思います。
また寝間の方は布団が敷けるだけの本当にミニマムなサイズとなっていますが、
睡眠や性行為など夜の生活環境をあまりに軽視し過ぎてはいないか。

・住友林業×杉本博司 数寄の家
唯一、建築家のかわりに美術家が担当。現代風数寄のワンルームの庭に茶室が建っています。
全体にどこか書き割り的で、作者も意識したのかバルセロナ・パビリオンの写真が飾られている。
きれいな展示なのですが、提案がスタイルにとどまっていて案に強度が感じられません。
畳に置かれたスツールに脚がついているのも気になりました。

・無印良品×坂茂 家具の家
坂さんによる1995年の家具の家のリメイク。ほぼ変更なくそのままで、新しさは感じられません。
構造体となる家具はなぜか目が粗いベイマツ?が使われていて、無印のイメージとも違います。
展示終了後は嬬恋の無印のキャンプ場に移築するとのこと。

・TOTO・YKK AP×成瀬友梨・猪熊純 極上の間
これまたがらりと変わった展示で、美術館のインスタレーションのような感じ。
緑の上に浮かんだ白いスラブの上に、2つの白いキューブが乗っかっています。
キューブに天井はなく、内壁は緑で覆われていて、ひとつは洗面室、もうひとつはトイレのようです。
しかしキューブのスケールはその機能を大幅に越えていて、なんともシュールな展示。
魅力は感じるのですが、何を訴えたいのかは理解できませんでした。

・蔦屋書店×東京R不動産 編集の家
80平米のマンションを800万円かけてリフォームするという提案。
その内容は具体的で、今回の展示のなかでいちばん商売的に成功したと思われます。
標準的な広さのマンションでも個室や水回りを区切らなければ結構広々と見えると実感。
ただそのかわりベッドは寝台車程度のサイズしかなく、山本案と同様の問題がある。
浴槽も広くするのではなく2つ置くなど、家族というものに対する冷めた目を感じました。

全体を通してメーカーとのコラボがうまくいっていないように感じました。
メーカーの宣伝効果があればもう少し入場料を落とせたようにも思います。

デッキの共有部にはスタバ、源太郎そば、蔦屋書店があります。
イベントホールでは日替わりでトークセッションあり。

入口ゲート、デッキの手摺や書店の棚は短く切った木材を積んでつくられていて
会期終了後は福島県川内村で再利用されるそうですが、すべてというわけにはいかないでしょう。

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