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2013年4月14日 (日)

ルイス・カーンと篠原一男の2

もう一点、ふたつの大学施設には大きな違いがあります。

カーンの建築はキャンパスの文脈に対し、極めて控えめに建てられているのに対し、
篠原の建築は文脈を断ち切って、ひとつのモニュメントたろうとしているように見えます。
この違いが後のクライアントの心証を左右したかもしれません。

カーンはイエール大学からその後、再度設計の依頼を受けます。
一方東工大はというと、困惑し、建築家に対し懐疑的になってしまったかもしれません。
実際、その後に別の建築家によって建てられた附属図書館は、既存の軸線を尊重し、
多くの部分を地中に埋めるなど、極端に消極的な姿勢を見せています。

正門の横にどーんと建てられたモニュメントは後進への圧力となっているかもしれません。
果たして教育者としてはそれで正しかったのか。疑問の残るところです。

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