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2013年6月12日 (水)

豪邸

建築家って一部の上流階級出身者を除けば最初からパトロンがいたわけもなく
初期の頃は極端なローコストの条件のなか、格闘してなんとか「建築」をつくっていた。

その頃はむしろ弱者の味方、マイノリティの救済者だったはず。
それが売れ始めると建築家はいつの間にかお金持ちに魂を売り払ってしまう。

豪邸っていうのはお金持ちの虚栄心を満たすためのものです。
いわば欲のかたまりと付き合うわけですが、それができるのはある意味偉い。

事務所の経営を考えたらお金持ちは神様のような存在だし、
その欲を満たしながら作品性をキープするしたたかさも必要となってきます。

ぼくはというと、まあやっぱり難しいだろうなあ。
豪邸の作り方は知っているつもりです。でもたぶんやってて楽しくない。
楽しくないことをしてまで今更売れようとも思っていません。

ぼくはあと1年半で50歳になります。そろそろ人生のまとめを考え始めるべきでしょう。
近年50歳で亡くなった建築家を2人知っています。彼らは幸せだったろうか?

仕事、家庭、趣味とあって仕事100%だったっていうのはやはり寂しい。
せめて仕事50%、家庭50%。ぼくは仕事33%、家庭33%、趣味33%くらいでもいいのかも。
それくらい仕事から引いてきつつあります。

その分、本当にぼくを必要としているひと、または困っているひとの役に立ちたい。
他人の欲に振り回される人生なんて想像すらしたくない。

欲はひとを不幸にするだけです。

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