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2013年12月12日 (木)

対称性

人は対称の美に惹かれるらしい。なぜなら人体は厳密には左右対称ではないから。

昔、証明写真の頭の傾きをPCで修正する作業をしたことがありますが、
傾いている人は修正しても顔のパーツが左右でずれていることが多かった。
そういう顔からは不健康な印象を受けます。

自然界にあるものは対称性を持った形が多いことも美の基準になっている理由かも。
多くの樹木、昆虫、太陽、動物、魚、花、炎。富士山なんかも対称美のひとつですね。

建築は人体ほど高機能でないため、十分な敷地があれば対称性を与えることはたやすい。
古くはピラミッド、パルテノン神殿、タージ・マハル、伊勢神宮まですべて左右対称。

また立面ファサードに限らず、時代が下がるごとにそのパターンは増え、
平面図での線対称、点対称というものや、正多面体などの採用が多くなる。
細かく見ていくと、窓の割付などにも対称性を見つけることができます。

多くの建築家は対称性から入って足場を固めて次第に不安定な美に脚を踏み込んでいきます。
最後まで対称性にこだわったのはミース、カーン、ボッタ、丹下、菊竹あたり。
対称性から脱皮していったのがコルビュジェ、ライト、安藤、伊東あたり。

そして最近になってようやく最初から対称性に見向きもしない人が出てきました。
ゲーリー、ザハ、リベスキンド、コープ・ヒンメルブラウ、妹島、藤本あたり。

対称の造形に頼らずに時代に刻まれる強い建築を造るというのは大変なことですが、
この時代に生まれたからにはそれに挑んでいくしかありません。

過去、対称美にこだわらずブレイクに至らなかった人の例としてリートフェルトやシャロウン、
それとノイトラやシンドラーあたりを挙げておきます。

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