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2014年1月17日 (金)

スチールフレーム

今月の25、26日とハンドメイドバイシクル展が開催されます。
ビルダーと呼ばれる職人の手造りによる自転車がずらりと並ぶのですが、
これのほとんどはスチール製で、あとはチタンが少数あるくらい。

アルミフレームが普及する前まで競技選手の自転車はすべてスチール製ハンドメイドでした。
コルナゴも、デ・ローザもナガサワもみんなそうです。
しかし今は技術が進んでほとんどの競技フレームはカーボンになりました。とにかく軽いので。

競技でスチールフレームが使われているのはNJSの規定がある日本の競輪だけで、
世界から見たらまさにガラパゴス。規定がなくなるとスチールのメリットは価格のみになる。
それも享受できるのは大量生産できるパナレーサーくらいで、ビルダーはやはり高くなります。

で、実際のところ、ビルダーに発注しているのは競輪選手を除くとアマチュアばかり。
趣味と言っていいでしょう。そうなると性能より見てくれのほうが大事になってきます。

コルナゴやデ・ローザは職を捨て実を取り、カーボンに進出してツールでも戦っています。
一方、デ・ローザで修行したナガサワはスチールにこだわり競輪選手御用達になっています。
しかしそれも彼の代で終わりではないでしょうか。

高性能なスチールフレームを造る職人はいずれ途絶える。昨年末亡くなった今野仁さんの
子息であり後継者の真一さんはまさにこれからのビルダー像を体現しています。
それは自転車趣味人の美的欲求を満たすこと。それしか残された道はありません。

このブログのような世界は終わる日が近いでしょう。

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