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2014年1月18日 (土)

安さの罪

「たとえば、ジーンズ1本が何百円なんてありえない。
どこかの工程で誰かが泣いているかもしれないのに、安い服を着ていていいのか。」
ファッションデザイナーの川久保玲さんが朝日新聞のインタビューでこう述べています。

ユニクロなどのファストファッションを意識しての発言かと思いますが、
これはそのままメーカー住宅についても当てはまります。

大手ハウスメーカーなら建材をまとめて安く調達することができますが、
加えて人件費も抑えに来ます。莫大な広告支出に加え大量の社内人材を養わなければならないので。

で、安く叩かれるのは大工、鳶、電気、設備といった街場の職人さんの人工単価。
いまや日本のほとんどの住宅はメーカーによるものなので、ここで難色を示すと次の仕事はない。
さらに下請け、孫受けとなってくるともう悲惨です。

結果は手抜きとなって現れてきます。建物の全体像や完成像を把握して仕事をするなんて無理。
ただ言われた作業をこなすのみです。これは施主にとっても施工者にとっても不幸です。

ぼくは見積で上がってきた金額のうち、施工人工単価だけはタッチしません。
それは彼らの自らの仕事に対する自負であり、プライドなのです。尊重すべきでしょう。

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