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2014年2月28日 (金)

摩天楼

フランク・ロイド・ライトをモチーフにしたと言われる建築家映画の決定版。418z95isobl
しかし公開は1949年と古く、実際にこれを目にしたことのある人は少ないでしょう。

今回ネットで検索してみたところ、DVD化はされている模様。
しかしこれを借りられるのは渋谷のTSUTAYAしか見当たりません。
仕方なく自転車で足を延ばし、新たにTポイントカードをつくって借りてきました。

イントロ部分の印象はいかにも古いモノクロ映画で特に感性に響くものはない。
主人公二人を出会わせた発破音をそう使うかと途中感心したところもありましたが
最後に二人を結びつけるために強引に主要人物を死なすなど、安易な印象の方が強かった。

基本的には社会vs建築家で、最初は拒絶された斬新なデザインが最後には認められるというもの。
どこかで聞いたたような話です。そう、新国立競技場問題のザハ・ハディドとかぶって見えます。

そうかあ、どうも最近はこの件に違和感があって距離をおいていましたが、
その原因はぼく自身がいつの間にか社会の側に立ってしまっていたからなのでした。

ぼくは基本的に文化vs社会で、両者は水と油の関係にあり文化に加担するというスタンスです。
ザハ案を一見して拒絶したのはそれが外苑の文脈と云々という話の前に、
あからさまに大衆に迎合していくヒロイックな身振りがアナクロにしか見えなかったから。

つまり文化の基準から見てNGだっただけで、正義の側に付こうとしたわけではない。
だいたいこの問題を提起した槇さんをぼくは文化的基準で認めていません。
氏のつくる建築はまさに社会的建築であって文化的価値はほとんど見いだせない。

その尻馬に乗って寄ってたかってザハ案を責める建築家はこの映画に出てくる大衆とまったく一緒。
そのヒステリックな姿勢はとてもみっともないと、この映画は教えてくれました。

正解なんてないのです。諸行無常。すべてのものは移り変わっていくものですし。

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