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2014年4月 4日 (金)

杉並区大宮前体育館

うちから自転車で15分ほどのところに青木淳による体育館が完成しました。Rimg0148
2008年のコンペからまったく存在を認識していなかったのでtwitterで知ってびっくり。

しかもこのコンペ、入賞者のグレードが半端ないです。
最優秀:青木淳、優秀:槇文彦、北川原温
佳作:桑原立郎、小泉雅生、小嶋一浩、妹島和世、仙田満、野沢正光、山本理顕

対する審査員は建築家は安田幸一氏のみでなんとも心もとない。
資質評価型プロポーザルということで案よりも人で選んだ可能性が高い。
実際、実現した建築とプロポーザル案はまったく違うのもとなっています。

ネットで事前に完成予想図を見た感じだと妹島さんの鬼石多目的ホールと近似している。
ただ分棟案は青木、槇、妹島の3者から提案があり、住宅地という文脈からも妥当かと思う一方
施設を地下に埋めるとコストが跳ね上がるのでそこまで考えると微妙。

見に行った第一印象も鬼石っぽい感じでしたが、鬼石の洗練された美しさはそこにはなかった。
ディテール、納まり、素材とどれをとっても無骨なこの建物を見て綺麗と言う人はいないでしょう。

屋上の突拍子もない木材のルーバーや外構の木くずを集めたような舗装が調和を崩しているし
手間がかかっていそうな人研石のボードはチープにしか見えず、ケラバの幅すら統一されていない。
屋上にはクリンプネットで囲っただけの機械がむき出しだし、綺麗に見せようという意志が見えない。

青木さんはルイヴィトンの店舗や青山の高層ビルにあるような建築を綺麗にまとめる手腕を持ちながら
ここではそれを放棄しています。何故か。答えは出ませんでした。

バス停屋根や換気塔レベルの大きさなら問題ないでしょう。オブジェとして。
しかし建築規模でこれをやってしまうとクライアントに建築家に対する不信感を与えないだろうか。

大手設計事務所やゼネコンに設計を依頼すると最低限のグレード感は押さえてきます。
百歩譲ってそんな「美しさ」など糞食らえ、だとしてもそれならそれを説き伏せるような
強度だったり、メタレベルに訴えかける何かが必要なのではなかろうか。

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