« マクドナルド | トップページ | 清水峠より帰着 »

2014年7月26日 (土)

上小沢邸

建築家、広瀬鎌二による1959年竣工の住宅を見てきました。R0010493
広瀬さんは戦後、住宅の工業化を推し進めた人で鉄骨造が多いですが
この住宅はコンクリートブロック+鉄筋コンクリート造です。

氏の作風はモダニズム。細く薄くを目指した手法はアメリカのケーススタディハウスを思わせ
さらに遡れば、フラットルーフに逆梁というミースのIITクラウンホールに行き着きます。
ミースはIITに他にも建物を設計していますが、クラウンホールは床を上げ、
大きなデッキを付けたことで、浮遊感を得て傑出したデザインを獲得しています。

クラウンホールと上小沢邸を比べるとどうしてもディテールの甘さが気になります。
コストを考えれば仕方ないのですが、当時のコンクリートの質から角が出てないし
コンクリートブロックももともと密度や強度があるものではないので貧相に映る。
妻面で微妙にシンメトリーを外しているのも気になりました。

うまくいっている南面のデッキは本体と縁が切れているので改築したものです。
丸いガラスブロックのトップライトはかわいいですが漏水したのでガラスのカバーがかけられ、
このカバーのデザインは残念なものでした。

住み心地はというと、断熱材なしのコンクリートスラブからの放熱は凄まじかったらしい。

上小沢邸は1974年から神保哲夫という建築家による改修が進められ、
今は離れが新設され、ともに肉料理店として使われています。

にほんブログ村 建築・建築物

« マクドナルド | トップページ | 清水峠より帰着 »

建築」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1932160/56890362

この記事へのトラックバック一覧です: 上小沢邸:

« マクドナルド | トップページ | 清水峠より帰着 »