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2014年11月17日 (月)

トーベ・ヤンソン展

*トーベ・ヤンソン展/そごう美術館R0011623
 141130まで/10:00−20:00/無休/1000円

ムーミンを生んだフィンランドの芸術家トーベ・ヤンソンの画業の回顧展です。
今年が生誕100周年にあたるので、トーベの生年は1914年になります。

当初から60歳を越えるあたりまで、自身を画家であることにこだわってきて、
今回の展示の半数近くは、なかなか日の目を見ることのなかった油画が占めています。

画家としてはジャクソン・ポロックの年代が近いのですが、
彼女の作品から見られる影響は、セザンヌ、ムンク、ゴーギャンと数十年は古い。

一方で最初に世に出た彼女の作品はGARMという雑誌の挿絵や表紙絵でした。
ここで既に後のムーミンシリーズで見られるエッチングのような線描は現れています。
母親が挿絵画家だったので、その影響はあったのかもしれません。

そんな挿絵の中からお遊びのように端っこからひょっこり顔を出したのがムーミンの原型。
トーベは恐らく思いがけなく小説家兼挿絵画家としてデビューします。

しかしそこに求められるものは画家と全く異なり、見たこともないものをつくる造形力、
キャラクターを形作る観察力、そしてもちろん文章力と全部ひっくるめた構成力。

大雑把に言ってそれは漫画力と言ってもいいかも。トーベは幸運にもそれを全て備えていた。
時代は漫画が爆発的に発展する頃。チャールズ・シュルツは1922年生まれ、手塚治虫は1928年。

当時はまだ漫画は大衆あるいは子供向けのもので職業としては軽視されていたのではないか。
しかし今は違います。トーベは今や夢見る人のヒーロー(ヒロイン?)です。

トーベの人生が意図しない方向に流れたように、世の中も想像を超えて変化する。
面白いものですね。価値観なんていい加減なものです。

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