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2015年1月 2日 (金)

ブルージャスミン

ネタバレあり、ご注意。91inpk8znbl_sl1500_

昨年末に見たDVD。2013年の作品で監督脚本はウッディ・アレンです。
近年ではミッドナイト・イン・パリなどを見ていますが、ハッピーエンドが多い印象の
アレンの作品の中で、これほど救われないストーリー、エンドは珍しいのではないか。

主人公はともに里親で血の繋がっていない姉妹。もともと仲は良くなく妹はとっとと家を出た。
姉のジャスミンは大学在学中にやり手の実業家と出会い、結婚。大学は中退してしまうが、
ニューヨークでセレブな生活を満喫する。

そこへ妹夫婦が訪れ、宝くじが20万ドル当たったから建設業を起こしたいと相談に来る。
ジャスミンは妹を嫌悪しながらも、夫の事業資金に投資することを勧める。

しかし大学で講師までした夫の事業というのはほとんど詐欺まがいで夫は逮捕され自殺する。
妹夫妻の20万ドルはパー。ジャスミンもありとあらゆる資産資金を剥ぎ取られ、
ほうほうの体でサンフランシスコの妹の家に転がり込む。

セレブな生活が染みこんでプライドが高いジャスミンには耐え難い苦痛が繰り返される。
歯科医院の受付としてしぶしぶ働くが、歯科医に強引に言い寄られて失職してしまう。
そこでPCのレッスンでの知人に妹とともにパーティーに誘ってもらうことに。

妹は音楽プロデューサーでセックス中毒の男にハマってしまうが妻子持ちだとわかり破局。
その際、現恋人と険悪な関係になるが、ぎりぎりのところで関係は修復。

一方ジャスミンは政界に打って出ようという外交官の男と惹かれ合う。彼は妻と死別し、
ちょうど家を買ったばかりだという。ジャスミンはプライドから自らの過去を話せない。

家の家具を見繕い、男の親との対面を済ませたジャスミンは男と婚約指輪を買いに行く。
そこの現れたのは、妹の元夫。20万ドルを奪われた男。彼はまだ恨みを忘れていなかった。

すべてが男にバレてふたりは破局。夫が逮捕された時に大学を辞めて失踪した
息子のところに向かうが、2度と会いたくないと拒絶される。それには訳があった。。

まあジャスミンの自業自得という面も大きいのですが、救いがない。
ジャスミンは最初に登場した時から独語を発していてまともな精神状態ではない。
劇中に多量に安定剤を飲むシーンが頻繁に出てくるし、最後のほうの独語は幻覚を伴っていそう。

ジャスミンを演じたのはケイト・ブランシェット。とにかくその演技がリアルで半端無い。
以前のアレンだったらコミカルな精神療法という表現になったと思いますが、
今回は薬物療法バリバリでそれも効かないと言い放つ。薬を探して荷物をひっくり返す、
コメディにありそうなシーンも残酷ななまでに冷淡に描かれている。

ブランシェットはこの演技で各賞の主演女優賞を総なめにしたそうな。さもありなん。

妹やそれを取り巻く恋人たち、社会の低層に位置づけられる粗野な男たちも上手く描かれています。
これは意外でした。アレンの頭からあんな汚い言葉が生み出されるとは。

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