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2015年3月26日 (木)

コンクリート打ち放し

先日内覧会で伺った住宅の施主は無類のコンクリート好きで、全てをコンクリート打ち放しR0012363
仕上げにしたいと要望があったそうな。コンクリート打ち放しには大きく2つの方向性があり
均質化、抽象化を推し進める方法と、素材感を活かした無垢な材の魅力を引き出すやりかた。

前者は簡単に言えば安藤忠雄の建築です。今回内覧した住宅も基本的にはこの方向性で、
いかに精緻できれいなコンクリートが打てるか腐心している。が、ぼくはもしかしたら
施主の求めていたのは後者だったのではないかと感じました。

例えば鈴木恂のATELIER、例えば室伏次郎の鷺宮の家。前者には極限にまで削られた架構、
後者には暴力的に挿入された山型アーチが連続しています。その手に取られるスケール感、
立体感や物質感が求められたのではなかろうか。

と、ここでぼくはまだ鷺宮の家を見ていないことに気づき、見に行ってきました。
グレーに塗られた2層分のコンクリート壁に山型の開口ひとつがぽつんと開いている。
もちろんアーチが連続する内部は見ることができません。

竣工当初はこの開口部に違和感があったかもしれませんが、壁面の端正なプロポーション
スケール感はまさに建築であり、上品さすら感じます。

建築は今も月日とともに変わりつつあり、古き良き時代の作品と呼べるかもしれません。

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