« 今年の山行予定 | トップページ | 藤本壮介展 未来の未来 »

2015年5月 2日 (土)

ミュウミュウ青山店

ネットで写真を見て落胆して実物を見る気が失せ、実際に2週間ほど前にすぐ近くまで来ながらR0012661
見ることがなかったミュウミュウの青山店。設計はPRADAと同じヘルツォーク&ド・ムーロン。
その時は雨だったこともあり、快晴の昼にあらためて見に行ってきました。

まずは朝、往路で開店前。庇の内側に見える布地を模した銅板が意外といい感じ。
デコラティブな内装とともにキッチュに見えるかなと思っていたのですがそうならないのが流石。

で、昼過ぎの復路でじっくりと見ましたが、いや、いい、これは。
ディテールを見ていくと吸い込まれます。写真と実物でこれほどギャップのある建築もめずらしい。

テントっぽいと思っていた庇は分厚いステンレス鋼板でした。継ぎ目は溶接できれいなビードが。
しかしどういう仕上げなのか、ヘアラインのようなお高くとまったような表情ではなく、
アルミのアルマイトかドブ漬けメッキの酸化したあとのようなざらついた感じ。

同じ仕上げの側面の横連窓のように見えるストライプはそこだけ現場で手で磨き上げた鏡面。
実際見るとすさまじい。例えるなら水墨画で半紙に墨を1本、すっと入れた感じ。まるで名人芸。

前面の鋼板が斜めに浮く感じは既視感はあるものの、地面との間に和すら感じます。
コンテクストもよく読んでいて、あの華やかな場所だからこそこの禁欲的なシェイプが生きている。

アップルストアもおそらくTod’sでさえもあっけなく抜き去られ表参道でNo.2の建築になった。
No.1はPRADAなわけですが、共通しているのはミニマムな構成とデコラティブな要素。

PRADAのガラスブロックの歪みが銅色の巨大布地にあたり、見方によっては単なるジョークで
ジャイアントファニチュアの類と受け止める方も多いでしょうが、それでもバランスはとれている。

PRADAと変わらず、全体にかなりのリスクを犯していて、普通の設計者だったら、
施工とかコストとか理由をつけて没にし、リスクを回避するところを果敢に攻めて成功している。

世界で今、これだけの手腕を見せられる建築家はそういない。ただ脱帽です。

にほんブログ村 建築・建築物

« 今年の山行予定 | トップページ | 藤本壮介展 未来の未来 »

建築」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1932160/59841366

この記事へのトラックバック一覧です: ミュウミュウ青山店:

« 今年の山行予定 | トップページ | 藤本壮介展 未来の未来 »