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2015年6月13日 (土)

衰退産業

建設業というのは慢性不況で未来がないと、ぼくが大学受験を控えた1980年頃言われていました。

その後、ご存知のようにバブルというのがやってきて1987年から数年は狂乱状態でした。

しかしぼくが事務所を移る1992年にはもう既に落ち着いてしまっていた。

この時代の最大の功罪は建築家という職業をメジャーにした点かもしれません。

おかげさまで1995年に独立してから、さしたる営業努力もなしに仕事が頂けるようになった。

しかしその良き時代はリーマンショックで終りを迎え、また元の不況に戻ってしまった。

建築系雑誌の多くは既に休刊していましたが、今や書店の建築書コーナーも縮小している。

ぼくには建築家の知人というのが少なく、事務所を訪問する機会も殆ど無いのですが、

ネット上に妹島和世さんのインタビュー記事が載っていて、そこから最近の内情が伺えます。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20140407/262488/

事務所で深夜2時3時まで仕事。週休1日で日曜も夕方から仕事。事務所泊まりは普通。

ヒステリーを起こして怒る。1年以内にこれが出来なければ辞めてもらいます。

なんだ、バブルの頃に聞いたアトリエ事務所と変わりないではないか。

それで事務所は40−50人規模。おそらく全国の建築科の学生のトップレベルばかりが。

しかし独立した面子をwikiで見てみると、知られているのは石上純也、菊池宏くらい。

今独立しても仕事はなく、この二人とて実作は少なく、成功しているとはとても言えない。

で、40−50人の残りは?と思うと暗澹たる気持ちになります。もちろん終身雇用などない。

こんな状況で、建築家というのは夢のある職業だなどと誰が言えるものか。

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