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2015年8月15日 (土)

20万円の写真集

建築家ペーター・ツムトアの洋書の写真集がAmazonで約20万円の価格がつけられています。71yt9hxnvkl

タイトルはPeter Zumthor WORKSで著者はラース・ミュラー。1997年発行。

なんでこんな高額がついているのかはわかりません。タイミングとしては

テルメルバード・ヴァルスが竣工した時で、収録作品はさほど多くないはず。

建築好きのお金持ちが買っているというのならわかります。しかし自らがクリエイター

だったり、それを目指したりしているのであれば、その投資は全く無駄だと思います。

何度も書いていますが建築と建築写真というのは全くの別物です。写真と図面を穴の

あくほど見つめても、到底実物の体験には及ばない。つまりそれが傑作であるかどうか

でさえ、実物を見ずしての判断は不可能です。

ぼくはツムトアの作品は見たことがないので、評価は保留となったままですが、

ツムトアのファンならそのカネでスイスに飛んで、実物を飽きるまで堪能すればいい。

これも前に書きましたが、写真は嘘つきです。見る者に違和感を与えないよう、

あおり補正をしているし、余計なものは画角から外している。場合によっては加工するケースも。

例えばこの前のフィンランド旅行でトゥルクの墓地礼拝堂とタンペレのカレヴァ教会は

雲泥の差があると思いましたが、写真ではわからない。もっともなテキストをつければなおさら。

写真は実物を見た上での記憶のための資料です。いいなと思ったり絵になるなと思ったシーンで

写真を撮っておくと、あとからその分析が可能です。スケッチもあるかと思いますが

効率が悪い上、空間を感じる距離感では構図を押さえるところから困難が生じます。

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