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2016年3月20日 (日)

NOSTALGHIA

ぼくが今まで見た最も好きな映画。アンドレイ・タルコフスキーによるノスタルジア。20160318_181204

1983年の公開ですが、ぼくはたぶんテレビの深夜番組で1989年頃に見た。

その時撮ったVHSヴィデオは擦り切れるほど再生して、後に映画館でも見ました。

今回、YouTubeにブラジル(ポルトガル)語の字幕のついた映像を見つけ再見。

物語の筋はあってないようなものだし、だいたいは覚えているので字幕は見なかった。

映画というのは時間によって変化する光と音です。もちろん物語だったりドキュメントだったり

内容というのはあるのですが、ぼくにとってはそれはさほど重要なものではない。

これは建築の評価とも共通します。昨日挙げた中野本町の家にしてもカサ・デル・ファッショ

にしても用途としての評価というものは全くしていない。ものそのものが大事だというスタンス。

タルコフスキーが重視したのは、構図、色調、静寂と効果音、ワンシーンの長さ。

彼が好きでよく象徴的に用いたのは、水、雨、霧、植物、腐食、炎。

そこに集中することで彼は永遠に色褪せることのない名作を残すことができた。

ぼくが前回この映画を見たのは少なくとも10年以上前。今ぼくはこの映画を撮った時の

タルコフスキーの年齢と同じになった。それ故、以前とは違う発見があるのではないかという

期待はありました。実際、物語前半ではいろんなものが客観的に見られるようになった。

しかし後半になって、以前出した結論に戻りました。彼の作品は光と音と時間なのだと。

旧ソ連とイタリア、男と女。どうしてもわかりあえないこと。信仰と救済、救いと幸せ。

テーマは提示されるも答えは保留とされるがゆえ、時代を超えた普遍的なものになっている。

今回はMacBookAir11インチの画面で見たのですが、解像度が素晴らしく、

映画館ででさえどうなっているのかわからなかった、主人公が宿の一室で窓を開け、

ベッドに横になって犬が登場し、主人公に寄り添ってなでられる。また、主人公の妻と

イタリア人女性ガイドとのシーンでの涙などが初めて解読できました。BRAVO

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