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2016年4月21日 (木)

逃げる勇気

実録・連合赤軍あさま山荘への道程という映画をDVDで見ました。1971-72年にかけて617c7hjqiml_sl1117__2

起きた左翼過激派による山岳ベース事件とあさま山荘事件を元にした再現ドラマです。

劇中で事件に巻き込まれた最年少のメンバーの加藤元久役にあさま山荘で叫ばせています。

(こんなになってしまったのは)勇気がなかったからだ!と。

山岳ベース事件では実に12名がリンチを受けて死亡していますが、逃亡したメンバーもいる。

再現映像を見る限りではいくらでも逃げるタイミングはあったのに甘んじて殺された人が多い。

これはたぶん幹部に恐怖感で支配され、足がすくんでしまったのでしょう。

人間には本来、生物の本能として危機を感じたら逃げるように指令がインプットされていると

思うのですが、社会では逃げるのは根性がないとか理屈をつけて追いつめられることもある。

たしかに逃げ癖のついた人とは信頼関係を結ぶのは難しいでしょう。

しかし追いつめられて病んでしまったり死んでからでは取り返しはつかない。

時には逃げる勇気というのも必要なのではないかと思います。

ぼくがアカ嫌いだというのは前にブログで書きましたが、学生時代の経験に懲りずに
最初の就職でぼくは共同体を標榜する設計事務所に入ることになります。

社員が皆株主になることで共同経営者になるという考え。

この点は出資を募って共同購入することを原点とした生協と似ています。

ただ、生協の場合は活動は組合員=学生の大半が賛同するであろう事柄に限られていました。

例えば核兵器には反対するも、原発に関しては保留するといったように。

事務所の場合はそこが少し違っていて独裁国家に近い雰囲気だった。事実を積み重ねて

現状を把握し、活動方針を決めていくと謳ってはいるのですが、その事実のセレクトが

社長本人によるものだけが正しいとされ、異論はことごとく排除されていました。

ぼくが就職した時はまだ在籍していた共同設立メンバーは次々と首を切られていった。

そして社員には社長による非常に極端に寄った思想を植え付けられ、

ぼくが辞めたあとには自己啓発セミナーまがいな手法も導入されたそうな。

ぼくの最初の勤め先だったので3年は在籍しようと思っていましたが、最後の方では

辞めるなんて言ったら殺されるんじゃないかと本気でビビっていました。

辞めるということはイコール社長の思想を否定することで、それはありえないこと

あってはならないことでした。それでも辞められたのは本社は大阪で東京は支社だったから。

直接の人事権は東京の設計部長にあって、直接社長と話さずに済みました。

しかしそうした人事などの板挟みにあってか、設計部長はぼくが辞めて半年もたたずに

胃がんが再発して亡くなってしまった。一生を捧げるような会社ではなかったのに。残念です。

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