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2016年4月14日 (木)

新宿ホワイトハウス

磯崎新の実質的処女作と言われるネオ・ダダの拠点であった吉村益信の旧アトリエ。R0014884

今もカフェとなって残っていると聞き、見に行ってきました。

場所は新大久保の駅近くの路地を入ったところ。古ぼけた木造2階建ては

外観からは建築作品であると識別は難しい。

が、一歩なかに入るとそこには紛れもない空間がありました。

磯崎は当時まだ26歳。間取り図のようなものだけ書いて吉村に渡し、

吉村と大工で造り上げたそうな。なので磯崎の目が行き届いているわけではない。

実際、そこには本来付けたくなかったであろう窓が侵入したりしている。

しかし、平面の間口、奥行、そして断面高さをすべて3間、5460ミリとした

初期設定は驚くほどの強度を持ち続けていた。窓の額縁を消したりという

ディテールもありますが、基本的には寸法の勝利でしょう。ホワイトキューブの元祖。

築59年で所有者や用途の変更があったにも関わらず、この空間は一歩も後退していない。

あらためて磯崎の空間に対する潜在能力の高さにうならされます。

今このレベルのものをつくれるのは他に谷口吉生と安藤忠雄しかいないでしょう。

建築好きなら一度見て損はないものだと思います。

お店の情報はこちら。

カフェ・アリエ。開店3周年だそうです。月曜定休。
http://cafearie.com

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