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2016年5月12日 (木)

burning chair

プリツカー賞まで受賞した建築家、妹島和世さんの作風は振幅が大きいですが、R0014915

細い柱のピロティという流れは現在に至るまで一貫して存在します。

ぼくは古河でこの実物を見てからどうしてもこの流れだけは評価できずにいたのですが

ふと、ミースのパロディなんじゃないかと思ったらわかった気がしました。

ミースはファンズワース邸にせよシーグラム・ビルにせよ、それは傑作に違いはないのですが

近代建築の権威であり父親のような存在で、反論や誤解は認めず、息子にも厳しい。

コルビュジェやライトのような柔軟さはなく、寛容という言葉から最も遠い存在だった。

当然、続く世代からは反発を受け、ヴェンチューリがless is boreと皮肉ったのは有名な話。

妹島さんはそれを実作でやった。もちろん東洋の小柄な女性という、ミースのマッチョな

イメージの真逆のマイノリティという存在そのものも含めて西欧で評価されたのではないか。

妹島さんはラビットチェアという椅子もデザインしていますが、これもヤコブセンの

セブンチェアのパロディに見えます。つまり、盲目的にオリジナリティを求めるのではなく

一回覚めている。そこが西欧の建築の文脈にうまく乗っている。

なるほど、そういうつくり方があるのかと思ってスケッチしたのが今日の画像です。

セブンチェアのパロディの亜流。それでもいいのかもしれません。

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