« 蕨山から金比羅山 | トップページ | 子供はリスクか »

2016年5月16日 (月)

祐天寺T邸

建築家の伊東豊雄さんについては以前記事にしています。ほとんど追っかけ。R0015046

http://studio-blank.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-f858.html

さすがに2006年以降の作品は見に行かなくなっていますが、これだけ実作を見ている

建築家は他にはいない。磯崎新、篠原一男、谷口吉生、安藤忠雄、象設計集団、妹島和世、

坂茂、藤本壮介など評価する建築家は多いですが、おそらくダントツ。

理由としては絶対的作品数が多く、東京近郊に集中している。作品名に地名が入っていて

見つけやすい。作風が常に変化し続けているといったあたりが挙げられるか。

同世代や若手は実作の数からして少なすぎる。

で、今回は祐天寺T邸です。祐天寺周辺を何度か自転車でまわったことはあるのですが

見つからず、今回配置図を発掘してようやく場所特定し、見に行ってきました。

竣工は1999年。翌年にせんだいメディアテークの開館を控え創作のピークを迎える頃。

第一印象は傑作。伊東さんにはめずらしい正方形のファサードのプロポーションや、

1階の階高を抑えたスケール感覚、ガラスと引分け戸のミニマルなディテール、すべてが

素晴らしい。ジョン・ポーソンらのミニマル住宅のハシリと言ってもいいのではないか。

イメージ的には住宅ではなく倉庫ですが、縦はめの引き戸や白い上げ下げ窓などに西海岸的

センスが感じ取れます。窓から覗く室内の壁に飾られたクラシックなギターから感じられる

住まい手の感性とリンクしているようにも思えます。

帰宅して図面を見てみると、ファサードに見える1階はガレージで天井高2m2階は

アトリエで生活感のなさと小ぶりなスケール感に納得。このプランだからこその成功。

だからファサードだけ流用した後の稲城W邸は平凡な結果に終わっています。

内部は写真で判断するしかないのですが、基本はRCのトンネルのスケルトンそのまま。

これに手すりや階段、間仕切りなどのインフィルが挿入されていますがちょっと弱いか。

内部はもう少しごつくつくっても良かったかもしれません。

にほんブログ村 建築・建築物 

« 蕨山から金比羅山 | トップページ | 子供はリスクか »

建築」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1932160/65495329

この記事へのトラックバック一覧です: 祐天寺T邸:

« 蕨山から金比羅山 | トップページ | 子供はリスクか »