« 歯根破折? | トップページ | ヤマト便で自転車 »

2016年6月 9日 (木)

垂直の秩序

建築写真だとあおり補正がデフォルトで、垂直方向のパースが無視されるということについては、20160608_125403

以前日記に書きました。

http://studio-blank.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-a8f4.html

近年はコールハースによるCCTV本社ビルのように垂直と縁のない建築も出てきていますが、

若手の代表的建築写真家であるイワン・バーンでさえあおり補正をして撮影している。

補正をした方が余計な線が減ってクリアな印象を与えるというのが理由となるでしょうが、

実際に建物をスケッチしてみると脳内で自動変換しているのか、補正した絵ができあがる。

特に高層建築を間近で見るような場合、建物は視界に収まらず視点は常に移動しています。

で、視点が上に行くほど垂直方向のパースはきつくなり、それを単純につなげると

デイヴィッド・ホックニーの作品のように辻褄が合わずばらばらになってしまう。(写真)

結局、1枚の絵にした時、垂直方向のパースは無視するというのが最も都合がつきやすい。

で、それが西洋絵画の伝統として根付き、ぼくらが見る絵画のほとんどはそうなっています。

カメラ的な単視眼を捨てて、複数の視点を同時に採用したキュビズムにおいてさえも。

それはアニメやCGで動画が登場するまで続きました。例えばエジプトのピラミッドの

よく知られた鋭いシェイプは、かなり離れた場所から見ないと確認できず、近くで見るとただの

石の山ですが、動画がデフォルトとなればそうした事実も受け入れられるのかもしれません。

にほんブログ村 建築・建築物

« 歯根破折? | トップページ | ヤマト便で自転車 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1932160/65908421

この記事へのトラックバック一覧です: 垂直の秩序:

« 歯根破折? | トップページ | ヤマト便で自転車 »