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2016年7月23日 (土)

Another Glasshouse

1991年に提出したアイデアコンペ案。審査員は安藤忠雄とフィリップ・ジョンソン。R0015360

5点ほど提出経験のあるアイデアコンペの中ではコンセプチュアルで気に入っています。

ミースの作品がすべてグリッドから切り取られているように、同様のことを

現代の認識でやったらどうなるか、という試論です。地球上を周回する幾つかの線が

偶然重なりあい、そこに建築が生成される。地球の真裏には相似形がある。

設計要旨

近代建築思想はデカルト座標の空間を還元した。(略)

果たしてこのデカルト座標にどれほどの必然性があるのだろうか。(略)

実は直行グリッドで球面(地球)は覆えない。地図に用いられるグリッドは

極座標を強引に歪曲したものであるし、球面上においては平行線さえも存在しない。

平行直角に基づく座標は全世界的均質空間の表現と矛盾する。

今回のプロジェクトではロゴス中心主義に基づく予定調和をもたずに均質空間の

表出としての建築を試みる。その場において建築要素は、地球上に無数に周回する

直線情報をある地点において無作為に抽出し、その関係として設定される。(略)

建築は覆うもの(屋根)、囲むもの(壁、柱)、載せるもの(床)の重複部分に相当し

3要素すべてが重複すれば建築、2要素の場合は不完全な建築(半建築)となる。

この重複は偶然であり、大きな面積となる場合もあれば存在しない場合もある。

建築は速度を持つ各要素が交差する一瞬の出来事であり、生成と同時に消滅する。

イメージとしては伊東豊雄によるサーペンタイン・ギャラリー(2002年)が近く

あれを見たときはやられてしまったなと思いました。

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