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2016年7月21日 (木)

樹脂材による建築

隈研吾さん設計のPlastic Houseなる住宅があります。2002年竣工。(写真)R0015357

ぼくが先日書いた軽い建築というのは素材としてはカーボンファイバーが

最有力だと思っているので、さすが時代の潮目を読むのに長けたひとだというか。

これ、構造は従来からある鉄骨造です。建築では今のところカーボンファイバーは

構造材としては認められていない。ただ坂さんの紙管のように実験してデータの

裏付けが取れれば可能性はあるはずなので、そこまでのこだわりはなかったのか。

建材としてFRPグレーチングというのは1990年前後から存在しています。

ぼくも床のハッチで使ったことがあるのですが、これが樹脂なのに重い。

合板でつくっても重量差はほとんどなかったのではなかろうか。

加えて変色と破損という問題も抱えています。透明色を選ぶと短期間で紫外線で

黄色くなってしまう。写真のプラスチックハウスではちらりと見える茶色っぽい

塔屋がそれで、手前のバルコニー枠と外壁は竣工後に白く塗装し直されています。

破損に関しては同じ隈さんによるエスコルテ青山で全面的に使われていますが、

踏み面のジョイント周りが竣工直後からバキバキに割れていました。

納まりの問題なのかもしれませんが、不特定多数のひとが歩く場所には向きません。

変色は着色材であれば解決しますが、問題は主にジョイント方法とその強度か。
モノコックが理想ですが、焼かなければならないので大きさに限界はあるし、
カーボンを巻く型枠も大きくなるので、標準化しないとコストも掛かる。

建材としては比較的軽い木にとってかわるのはまだだいぶ先になりそうですね。
航空機で比較的大きなものをつくっているので参考になるかも。

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